出版社内容情報
『天皇の逝く国で』で鮮烈に登場したノーマ・フィールド氏。最近作の『小林多喜二』まで、日米の社会の中で凛として立つ少数派に共感を寄せ続ける彼女が、自らの戦後経験、1968年、そして文学への希望を縦横に語る。
内容説明
『天皇の逝く国で』で日本の読者の前に鮮烈な登場を果たしたノーマ・フィールド。その作品のもつ類のないみずみずしさは、作者その人の魅力でもある。デビュー作から『小林多喜二』(岩波新書)まで、日米の社会の中で凛として立つ少数派に寄せ続ける共感の根には、自らの戦後経験、一九六八年、そして文学への希望があった。
目次
1 『天皇の逝く国で』―三人との出会い
2 基地と沖縄
3 源氏研究と『天皇の逝く国で』をつなぐもの
4 大学時代・六八年フランス・ベトナム反戦
5 戦争と謝罪
6 教育の可能性
7 祖母・母・父
8 多喜二へ―文学への希望
著者等紹介
フィールド,ノーマ[フィールド,ノーマ][Field,Norma]
1947年生まれ。シカゴ大学教授。日本文学・日本文化専攻
岩崎稔[イワサキミノル]
1956年生まれ。東京外国語大学教授。哲学・政治思想専攻
成田龍一[ナリタリュウイチ]
1951年生まれ。日本女子大学教授。日本近現代史専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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