出版社内容情報
『たけくらべ』から『京まんだら』へ.12篇の名作のゆかりの土地を訪ね,作品を鑑賞しあう長篇対談.場所の記憶を聴く文学者と女の心を描く小説家が,男と女の多彩な関係,微妙な心理を語りあい,隠された小説の襞を読みといてゆく.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ka-ko
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夏目漱石、永井荷風など好きな作家の作品の中の女性が瀬戸内さん、前田さんの捉え方に感嘆しました。私ももう一度読み直して見たいと痛切に感じました。女性のエロチシズムなど瀬戸内さんの経験からでしょうか?「京まんだら」は是非読んでみたい!!2012/12/19
hosakanorihisa
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お相手の瀬戸内さんが、お若い、面白い。 日本の名作私小説を、男女の関係の話しを絡めて、その土地土地にあわせてぐいぐい読んでいく。 「たけくらべ」を読みながら吉原を歩きつつ、いきなり「あそこは昔、岡本太郎さんと馬肉を食べにいった覚えがあるんです。」って爆弾発言。 そののりで続きます。2012/05/16