同時代ライブラリー<br> あずさ弓〈下〉―日本におけるシャーマン的行為

同時代ライブラリー
あずさ弓〈下〉―日本におけるシャーマン的行為

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  • サイズ B40判/ページ数 238p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784002602295
  • NDC分類 163.9
  • Cコード C0339

出版社内容情報

他界と交流する巫女や行者たちの信仰と修行,儀礼的登山,治療行為などについて,入念な現地調査と膨大な文献研究を結実させ,日本的シャーマニズムの全体像を鮮烈に描く.英国の著名な日本研究家による画期的研究.

内容説明

他界と交流する霊能者、巫女や行者たちの信仰と修行法、儀礼的登山や治療行為などを日本各地で精力的に取材・調査し、文献資料による考察も加えてまとめあげた、英国の著名な日本研究家による画期的研究。日本的シャーマニズムの全体像を解き明かし、日本人の宗教の古層を蘇らせる。下巻は行者の霊力、他界への象徴的な旅、託宣、加持・祈祷などを扱う。

目次

行者のイニシエーション
幻影的な旅
象徴的な旅
行者の霊力
里の託宣
山の託宣
加持・祈祷
結論

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐倉

12
下巻では大峰山や羽黒山で修験道の修行に実際に参加したり里や山における憑祈祷の現場に赴き霊媒から話を聞くといったフィールドワークがメイン。福島県のはやま祭りとノリワラ、護法飛びと護法実といった里の祭りにおけるシャーマンを見ていく『里の託宣』が印象に残った。はやま祭りの例ではノリワラ本人から儀式時の感覚を聞き取ったり、外部から巫女を呼んだせいでいまいちに終わった時の記録も書いているのが面白い。著者は一般論や普遍性に寄らず”その一回”の儀式の記録に注力している雰囲気があり、おかげで儀式の様子を想像しやすい。2024/09/28

エリック

1
イギリスの日本史学者が憑依型、脱魂型双方のシャーマニズムを中心とした日本の民俗について、自身による聞き取りと修行経験、豊富な文献調査をもとに非常に幅広く述べる。具体例が多く本人の分析はあまり含まれないが、それは本書の調査が始まった1960年代から出版された1979年の間に目に見えて破壊・衰退されていった日本のシャーマニズムを記録し遺すことを目的としているためである。これは日本のシャーマニズムを殆ど知らず、適切な参考文献を知りたい読者、また色々な論を読んだあと事実の記録から復習したい読者には最適である。2016/08/11

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