同時代ライブラリー<br> ことばの政治学

同時代ライブラリー
ことばの政治学

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  • サイズ B40判/ページ数 351p/高さ 17cm
  • 商品コード 9784002602189
  • NDC分類 804
  • Cコード C0395

出版社内容情報

クニにも,小文字と大文字とが,ありますか?――小国・小数民族や言語が共存してゆくために何が必要か.言語問題が民族の自由を求めて噴出する20世紀末のいま読み直されるべき異色の哲学者の対話篇.〈解説=中野孝次〉

内容説明

“おくに自慢”のクニと“お国の為に”のクニはどう違う。―スペイン、ロシア、ベルギー…言語問題が民族の自由を求めて噴出する20世紀末のいま、小国や少数民族が言語を含めて共存してゆくために何が必要なのだろうか。新しいことばの世界に読者を誘う異色の哲学者の対話篇。

目次

1 ことばの政治学
2 世界のなかの日本語
3 ことばの背後にあるもの

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

masabi

12
【概要】言葉と政治状況に焦点を当てた対話編。【感想】 外国人や旧友との対話なので軽やかに読める。その実言葉を巡る様々な問題が散りばめられている。 2018/10/22

otogination

0
評者は英語を独学で勉強しているが、英会話カフェやイベントでコアな文学好きや人文系の本の読者に会ったことがほとんどない。逆に英語講師ではジョイス好きや中村文則、村上龍が好きなアメリカ人講師に会ったが、しかしこれは、日本人の文学好きはシャイ過ぎるということと同時に講師と生徒の違いということもありそうで、日本だけでなく海外で日本語講師をしている人のなかにはそういう読者も多いかもしれない。永川玲二の存在が貴重なのは文学者であり放浪者であり、そして英語やスペイン語で会話ができることだろう。2025/02/06

AyaZ

0
ことばと政治の関係について、つまり、ことばと文化、あるいはアイデンティティについてのエッセイ。著者の豊富な経験による、多様な切り口での考察は圧巻。1979年出版の本だが、外国語教育に関する問題提起は今日にもぴったり当てはまる。2020/07/15

サダルメリク

0
とても大切なことを教えてくれる名エッセイ。2020/02/25

ぶんもう

0
日本語は国境と言語の境が一致している。だから潜在的に言語が国境線で明確に分けられると思い込んでいる。しかし、陸続きの国境をもつ国では言語の境はあやふやになる。そうなると言語は政治的な問題を帯びてくる。押している言語と押されている言語といったように。また、陸続きの国では言語の名称が違っても、京都弁と江戸弁程度の違いしかないこともある。このような言語の性質を難解な文に陥らずに、分かりやすく書いてくれている。どこもかしこもグローバル化と言っている中で、この本を読まないのはもったいない。2019/06/29

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