出版社内容情報
避暑に訪れた蓼科の山荘に名女優を待っていた激しい老人たちの葛藤――86歳の杉村春子主演,82歳の新藤兼人監督,そして乙羽信子の遺作となった老いの生き方を描いて胸に迫る話題の映画のシナリオと書下しエッセイ.
内容説明
避暑に訪れた蓼科の山荘に名女優を待っていた人生の黄昏の激しい葛藤―八六歳の杉村春子主演、八二歳の新藤兼人監督、そして乙羽信子の遺作となった老いの生き方を描いて胸に迫る話題の映画のシナリオに加えて、撮影日記、刻々と迫る死をみつめて仕事にうちこむ乙羽信子を語った「乙羽さんのことなど」を収録。
目次
乙羽さんのことなど
『午後の遺言状』撮影日記
シナリオ午後の遺言状
四人の俳優たち
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
小倉あずき
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中学生の頃、母につれられて観た映画のシナリオと新藤兼人監督による撮影日記。老人ばかりが出てくる作品だが、なんだかほの明るい印象が残っている。日記に「高齢の女優(杉村春子/当時86歳)と病後の女優(乙羽信子/当時70歳)の事は心配するのに高齢の監督(新藤兼人/当時82歳)についてスタッフはなんの心配もしていない」というボヤきが笑いを誘う。この後も映画を撮って100歳で大往生を遂げたのだから見事な人生だな2017/03/08
末定智弘
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映画の制作日記とシナリオと雑感。 大女優 杉村春子の引退作である事を忘れるくらい「乙羽さん(乙羽信子)の事」が印象的。 余命いくばくもなくいつ倒れるか判らない状態の乙羽さんに対して、本人に告げず、旅行や美味しい食べ物で余生を送らせる事よりも、女優として全うさせる事を選択した夫兼監督。 全ては乙羽さんに報いるために・・2012/06/01




