出版社内容情報
1945年4月1日,米軍は沖縄本島に上陸を開始した.戦没者20万を超すといわれる激戦は沖縄に何を残したのか.日本兵による住民虐殺,集団自決,戦火を免れた「非軍備の島」……克明な取材と民衆の記録に甦る悪夢の日々.
内容説明
一九四五年四月一日、米軍は沖縄本島に上陸を開始した。以来六月二十三日の牛島中将自決に終る日本国内で唯一の地上戦の行われた沖縄。日本兵による住民虐殺、集団自決、日本軍の守備を断わって戦火を免れた「非軍備の島」…克明な取材と民衆の記録に甦る戦没者二十万人を超すといわれる悪夢の日々。
目次
ニミッツ布告
北、中部の戦い
米軍上陸まで
首里の攻防
慶良間列島
伊江島・伊平屋島
南への敗走
小禄の戦い
摩文仁
両軍司令官の死
戦いすんで
焙り出される冷厳な事実
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
teitowoaruku
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太平洋戦争を学ぶ上で欠かせない「沖縄戦」の証言を集めた本。摩文仁の壕に追い詰められ、看護婦さんが火炎放射機の炎を濡れ毛布で防いだ、毒ガスを毛布のカーテンで遮ったなどの話が生々しい。愛する者同士で殺し合ったという話に、もう戦争はやってはいけないと思った。米軍による残虐行為も少なからずあった。様々な目線による沖縄戦が知れる本2025/01/15
tecchan
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沖縄戦を体験した多くの人からの聞き書き。胸いっぱいで感想を記す気持ちも出てこない。近年、政治家等で我が国が戦った戦争について、トンチンカンな言説をなす輩が多くなったが、もっと勉強してもらいたい。2018/11/11