同時代ライブラリー<br> 歴史の方法

同時代ライブラリー
歴史の方法

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  • サイズ B40判/ページ数 262p/高さ 16X11cm
  • 商品コード 9784002601120
  • NDC分類 201.16
  • Cコード C0320

出版社内容情報

高い理論より豊かな具象を,深い哲学より多彩な芸術を――近代民衆思想史の方法で日本史学に新しい視野を拓きつづける歴史家が,自らの研究歴と歴史叙述の方法を語り,歴史と文学の難問に挑む刺激的な読んで面白い史学概論.

内容説明

高い理論より豊かな具象を、深い哲学より多彩な芸術を―。日本近代史学に新しい視野を拓きつづける歴史家が、生きた歴史を捉えるために、自らの研究歴と歴史叙述の実際を語り、民衆史と地方史の方法を提唱し、歴史と文学の難問に挑む刺激に満ちた、読んで面白い史学概論。

目次

第1部 歴史と芸術(歴史叙述と歴史小説)
第2部 歴史叙述の方法―『近代国家の出発』を分析モデルに(歴史における価値意識;歴史像の構成の仕方;原風景論)
第3部 地方史の方法(地方史研究の方法;民衆史への道)
同時代ライブラリー版へのあとがき―西川長夫氏の批判にこたえる

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

i-miya

59
2014.01.30(01/30)(再読)色川大吉著。 01/30 (p219) ◎あとがき。 私のは少数の畏友がある。 大それた書名、『歴史の方法』。 羽仁五郎『歴史の方法』あって、ほっとする。『史学概論』なる退屈な必修科目。 立川文庫で歴史への関心。 E.H.カー『歴史とは何か』(岩波新書、1962)  2014/01/30

i-miya

9
大岡昇平と菊池昌典の論争、『歴史小説の方法』(「歴史小説の問題」の一つ)

Hiro

4
本書は歴史叙述はどうあるべきか、偉人英雄に焦点を当てるのではなく、歴史の動き、結果だけではない、起こらなかった事を含めた因果関係、そしてあらゆる階層の民衆の取扱い、そうした事をどう記述していくかを論じている。冒頭の歴史小説との比較論と、最後の著者自身の研究の歩みを紹介した文章が一番興味深かった。これまで歴史書は国や民族や人物に関して何かの情報が得たくて読む場合が多かったが、これからは歴史叙述そのものを楽しむために読んでみたい。著者が評価しない司馬遼太郎以外の、多くの歴史家の本が紹介されている。2023/04/24

takeapple

4
まじめに歴史について考えたいと思って読んだ。自分史や五日市憲法の研究で有名な色川さんの史学概論。自分がどの位置にたって歴史に取り組んでいくべきかあらためて教えてくれる。洋泉社新書版がどう変わっているのか興味があるなあ。2010/02/13

おらひらお

0
1992初版。独特ですね。地方史研究の項は参考になりました。2021/05/02

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