- ホーム
- > 和書
- > 文庫
- > 日本文学
- > メディアワークス文庫
内容説明
国内有数の遊園地『セブンス・エデン』。そこでは「乗ると願いが叶う」と噂される大観覧車が人気を集めていた。その観覧車の中で目覚めた大学生の七星。降り立った園内は何者かに出口をふさがれ、クマのマスコットキャラ以外に人の気配がない“もう一つのセブンス・エデン”だった。戸惑う七星の前に現れた数人の男女。一足先にここへ来たという彼らは、園内で開催されるあるイベントをクリアすれば、願いを叶えて外に出られるという…。それぞれが胸に秘めた願いとは―!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひめありす@灯れ松明の火
50
表紙は最初、雅人さんかと思ったけれど、七星君なのかも。手を繋いでいた相手、覚えていますか?クローズドな状況でリアル脱出な状態なのに、全然殺伐としてない!!勿論生命の危険もなくて、遊園地で、衣食住が完璧に保障されているからだとは思うのだけれど。同時に思うのが、これが彼らにとっての理想の状態であるから。これは、起きてみた夢なのか、眠って見た幻なのか、定かではないけれど。でもこの七日間はこれから何度も彷徨える時に、はっきりと北の方角を示してくれる北斗七星の様に、生きる人の心を明るく照らしてくれるんだと思います。2015/01/31
椎奈
30
≪2014.0131≫『セブンズ・ヘブン』という遊園地の観覧車に願いを叶えるという噂がある。そこに来ていた七星はその観覧車からもう一つのセブンズ・ヘブンに来ていた。そこで出会う4組の夫婦・恋人・姉妹…どんな願いでここへ来たのか。元の世界に帰る為の答えを見つけた時、明らかになる真実は暖かくもあり切ない。私は修一と美百合のケースが好きだし唯一泣いた。そして記憶を失った人からもう一度想いを告げられることはどれだけ嬉しいのかな。こういうほんわかするお話大好きです。セブンズ・ヘブンで彼らが再び出会えることを信じて。2014/03/01
た〜
29
全体的に面白く、基本設定も良かった。特に中高生カップルの話はとても良かった。ただそれに比して他のペア、特に主人公たちの話はいまいち。そこが一番大事だろうに。それから、エピローグがすごく蛇足感が強い。せっかくの余韻をぶち壊している2017/06/06
リップ
28
《椎奈本》願いを持って遊園地セブンスエデンの大観覧車に乗った人々が集まった、もう一つの「セブンスエデン」。現実世界に帰るとき、願いが叶う。招かれた5組の男女のそれぞれの恋模様が描かれているお話。まず、表紙のイラストに惹かれました!良い意味で軽く読めて、ふわっとした綿菓子のようなファンタジーでした。セブンスエデンのからくりにはなんとなく気付いてたんですが、雅人さんと澪さんのカップルはいいなあと思いました。セブンスエデン、行きたいです。2014/03/26
(●▲●)とらうまん(*^◯^*)
24
いわゆる閉鎖空間脱出ものですが、主題は夫婦やカップルなど5組の男女の恋と前進の小さな物語。遊園地を舞台とした悪意も悪人もいないきれいな物語に終始した作品でしたが……いまいち薄いんだよなぁ。 個人的には白鷺夫婦のお話が良かったし中高生カップルのお話も切ないながら意外なオチだったけど、それ以降は主人公たちのエピソード含めマンネリというか単調になってしまった印象。 各カップルの掘り下げや過程が後半になればなるほど駆け足になり、描写も構成も全体的に甘めという感じでした。2013/12/29
-
- 和書
- おかゆ鍋