出版社内容情報
西洋への傾倒は,美術にあっても例外ではなかったが,やがて殖産興業政策と結びつく形で伝統美術の再評価がなされる.この角逐を背景に,美意識の変革を迫られた実作者や知識人の諸論を収載.「横浜開港見聞誌」全文翻刻.
内容説明
西洋への傾倒は、この時期、美術にあっても例外ではなかったが、やがて殖産興業政策に結びつく形で伝統美術の再評価がなされる。この角逐を背景に、美意識の変革を迫られ、自らの美術の体得につとめた実作者や知識人の諸論を収載。併せて写真・印刷の先駆者の動向を追う。外国人居留地を活写した「横浜開港見聞誌」全文翻刻。
目次
1 美意識の変革(美学;美術政策と伝統の認識)
2 西欧画の摂取
3 写真・銅石版画・印刷
4 横浜開港見聞誌(王藍斎貞秀)
5 西国立志編第6編(中村正直訳)
6 資料編(ウィーン万国博覧会列品分類;内国勧業博覧会出品区分目録;ワグネル氏東京博物館建設報告 ほか)