出版社内容情報
夏休み最初の一週間、ぼくはいやいやキャンプに参加することになった。大量の蚊、ハイキング、工作……ジゴクだ!イェルクへのいじめが気がかりながら何もできず葛藤するうちに、毎晩夢にオオカミが現れて……。理屈っぽいぼくと気の優しいイェルクが、互いを思いやり友情を育んでいく。2024年ドイツ児童文学賞受賞作。
【目次】
1 どうしてキャンプ場のパンフレットには、
トゲやダニについての説明が、まったくないのか?
2 小さなグループに分かれて、ほかのグループの悪口をいう
3 なにかを絶滅させられるとしたら、なにがいい?
4 仕方なく、ここに
5 イェルク
6 ハイキングにいく
7 キャンプファイヤー
8 黄 色
9 がんこ頭
10 スケッチの時間
11 クライミング体験コース
12 森を走りながら、ぼくが認めなくちゃいけないこと
13 料理人がゴボッと吐く
14 リュック
15 怒り――オオカミ
16 ベアーテ
17 森のサマーキャンプの最後の数時間は
訳者あとがき
内容説明
夏休み最初の一週間、ぼくはいやいやキャンプに参加することになった。蚊の大群、ハイキング、工作…ジゴクだ!同級生のイェルクへのいじめに怒りを覚えながら、何もできずにいるうちに、毎晩夢にオオカミが現れて…。文句屋のぼくと、気の優しいイェルクが、互いを思いやり友情を育んでいく。2024年ドイツ児童文学賞受賞作。
著者等紹介
スタニシチ,サーシャ[スタニシチ,サーシャ] [Stani〓i´c,Sa〓a]
1978年、旧ユーゴスラヴィア(現ボスニア・ヘルツェゴヴィナ)生まれ。ボスニア紛争を避け、14歳で家族とドイツへ移住。以後ドイツで暮らし、ハイデルベルク大学へ進学。ドイツ語で詩やエッセイ、小説を発表し、高い評価を受ける。『兵士はどうやってグラモフォンを修理するか』(白水社)でドイツ書籍賞最終候補、シャミッソー賞などを受賞し、20以上の言語に翻訳される。『Herkunft』(2019年、未邦訳)で2019年ドイツ書籍賞を受賞。本書は著者初のYA小説で、2024年ドイツ児童文学賞を受賞。いまドイツで最も注目される作家の一人
ケーン,レギーナ[ケーン,レギーナ] [Kehn,Regina]
ドイツのイラストレーター。1962年ハンブルク生まれ。ハンブルク応用科学大学でイラストレーションを学ぶ。1988年からフリーランスのイラストレーターとして活躍。エンデ『魔法のカクテル』(岩波書店)など、挿絵の仕事も多い
若松宣子[ワカマツノリコ]
神奈川県生まれ。白百合女子大学児童文化研究センター助手を経て、中央大学大学院文学研究科独文学専攻博士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。