感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
七色一味
31
読破。ナルニア国最後の時。そして、さいごの戦い、だが───。キリスト教が色濃く反映されているのはわかるが、安易に一つの世界を終わらせることが、キリスト教の教えに合致するものなのか、と言う疑問が残るな。見方によっては、スーザンの選んだ道は正しかったのかも知れないし。一つの世界を弄ぶアスランは、神か? それとも悪魔か?2012/08/19
八子@ちょっと復活
11
ナルニア国物語の最終巻。小学生のときに一度読んで以来の再読です。昔は「アスラン、偽物がいるんだから早く助けてくれよ」とか思っていましたが、再び読んでみるとアスランは統治者ではなく神のような立場なので、そんなに助ける義務もないんですね。キリスト教の世界観が色濃いのが分かりました。しかし、この終わり方は好きですけど結構ショックです。みんなが幸せになれたと思えば……だがスーザンのその後と散々な言われように涙。2013/04/13
サン
9
つらいけど読んでよかった!といえる作品です。ナルニア国物語最後の最期の話し。ナルニア国の最期には、今まで関わった人々が登場しますが、この辺りはラストの展開が予想ついてページをめくるのが辛かった。読み終えた後は、放心状態です。なぜ、ナルニアを作ったのか、そして、他に一生懸命生きていた人もいるはずなのに終わりへと導くのか、これが、救いなのか?難しい。2017/04/02
読書実践家
9
終わると寂しい。一気に現実に戻される。今まで出会った登場人物たちが自分たちの命を、それぞれに懸命に生きていたことを悟った。2016/04/13
バジルの葉っぱ
5
この最終巻は壮大な物語を結ぶに足る物語だった。善vs悪の冒険譚ではなくより複雑な展開になっていて唸らせられた。 あの滅びたナルニアは影の国で彼らがドアをとおって来たこちら側はまことのナルニア。最後にアスランから伝えられるルーシーたち皆はもとの世界では実は鉄道事故で死んでいるので、まことの国ナルニアからもう元の世界に戻る必要はないの言葉にかなりショックを受けた。まことの国とは天国なのか。(要するにナルニアに来られない人となっていたスーザンだけ残されたのか・・)2021/05/26