出版社内容情報
ママがいなくなり,アニーは荒れる弟に悩まされる.助けてくれたのは,ある先生とその〈家族〉だった.
内容説明
「弟をたのむわね」そう言い残して、ママはいなくなった。どうしてあたしなの?腹を立てながらも、12歳のアニーは、荒れだした弟が心配でたまらない。孤独な悩みを受けとめてくれたのは、弟の新しい担任の先生だった。信じられる人と出会って、アニーは少しずつ変わっていく。
著者等紹介
クライマー,エリナー[クライマー,エリナー] [Clymer,Eleanor]
1906‐2001。ニューヨーク生まれ。ウィスコンシン大学卒業。出産後、子どもの本の作家を志し、1943年デビュー。作品は50冊以上にのぼり、子どもの日常生活を題材にしたものから、問題を抱えた子どもたちを扱ったものまでと幅広い
小宮由[コミヤユウ]
1974‐。翻訳家。東京・阿佐ヶ谷で「このあの文庫」主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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☆よいこ
66
YA。父親が亡くなり母親も子供を置いて失踪したので、アニーは8歳の弟ステーィーヴィーとおばあちゃんと暮らしている。活発でいたずら好きな弟がなにかやらかす度に、おばあちゃんが弟を叩くので、弟のいたずらは更に酷いことになっていく。電車に石を投げる弟の姿を見て、アニーは姉として責任を感じたり、心配で眠れなくなる。そんな中、弟の新しい担任の先生はアニーの相談に乗ってくれた。▽「自分の子供が悪いことをすると、母親は自分のせいだとか、父親のせいだとか思っちゃうけど、そんなふうに考える必要はない」▽良本。2020/07/16
ごへいもち
23
読友さんご紹介本。後書きにある著者のことば、「だから私にはスターウォーズは書けない、ドラゴンや迷宮やおとぎ話も」が心に残った2020/10/13
マツユキ
19
12才のアニーは、祖母と、弟の三人暮らし。父親は、亡くなり、母親は「弟をたのむわね」と言って、家を出ていった。八歳のスティーヴィーは、年上の友達と遊び、問題を起こすが…。 耳を傾け、理解してくれる人の有り難さ。家庭内でできたら良いんだけど、それも難しい。先生との出会いで救われましたが、それでおしまいじゃない。自分達のこれから。先生のこれから。不安は消えないけど、前向きなラストで良かったです。 2020/09/25
慧の本箱
19
有り体に言えば、12歳のしっかり者のアニーとやんちゃなその弟スティーヴィーの成長物語です。そんな切り口上で済ましてしまってはアニーが可哀そう。アニーが問題を解決しようとする考えと行動、中々大したものです。見習うべきこと大でした。2020/08/26
mntmt
19
尊敬できる大人がそばにいることって、子どもの成長に必要なんだな。2020/01/28