出版社内容情報
表題作他,古い指輪をはめて祖母の少女時代を垣間見た女の子の話「古い小屋」や,笑いすぎて氷の体が崩れてしまった「霜の巨人」など,雪とオーロラから生まれたフィンランドの12の物語.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
マツユキ
14
表題作の絵本を読んで、もやっとしたので、今度はこちらに挑戦。全11編。北欧の自然や神話、信仰を感じられて、興味深い。悲恋もありますが、思いがけない子供の行動が面白い。人からどう思われても、自分の心のままに動く事。報われなくても、心を満たせれば、良いかもしれませんね。難しいけれど。私って、意外とハッピーエンド好きかも。また読みたい作品です。2019/07/13
baアタマ
5
1865年フィンランド。11編のお話を収録。北欧の習慣やトロールが随所に描写されていています。「サンポー・ラッペリルの話」等は北極圏に住むラップ人を「夏至の夜の話」などには白夜の習慣が興味深く描かれています。キリスト教の純朴な信仰にちょっと慣れないですが、きらきらと透き通るような印象のお話がいくつもあり美しかったです。丸木俊さん絵もとてもお話にあっていました。万沢まきさん訳 2015/10/29