出版社内容情報
6年生のノア,ナディア,イーサン,ジュリアンは大の仲良し.複雑な家庭事情をもつ個性的なこの4人組が「博学競技大会」でめざましい活躍を見せる.2度目のニューベリー賞受賞作.〔解説:藤本和子〕
内容説明
6年生のノア、ナディア、イーサン、ジュリアンは大の仲よし。どうやって4人は親友になったのか、その謎を語るニューベリー賞作品。
著者等紹介
カニグズバーグ,E.L.[カニグズバーグ,E.L.][Konigsburg,E.L.]
1930年、ニューヨーク生まれ。ピッツバーグの大学院で化学を専攻。1967年、はじめて出版した2作品『クローディアの秘密』『魔女ジェニファとわたし』がニューベリー賞を競う。以来、おもに思春期の子どもたちの現実を映し出した意欲作を発表しつづけ、現代のアメリカ児童文学を代表する作家として活躍する。1996年『ティーパーティーの謎』で2度目のニューベリー賞を受賞。現在、フロリダ在住
小島希里[コジマキリ]
1959年、東京生れ。翻訳家
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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もちもちかめ
20
訳がいけないのか、読みにくかった。それがどうしてそこまで感情が動く場面なのかサッパリ分からない流れが多々あり。えーと。まあでも、さすがカニグスバーグさま、所々キラリと光る場面もあり。出てくるインド混血くん、リアルに息子の友達のインド混血くんが重なってとても爽快でした。人の人種なんて本当に言及するのは意味のないことと思うのですが、苛めや人種差別も絡む物語だったのでどうしても書いておきたかったのです。2018/06/28
ちゃーちゃん
4
お父さんが離婚したり、お爺ちゃんが再婚したり、苛めにあったり、でき過ぎの兄がいたり、それぞれの苦労をしている4人が、お互いの存在を認め合え、ジュリアンが「不思議の国のアリス」になぞって誘ったお茶会を機にかけがえのない仲間となって・・・。十代の子どもたちもこんなふうに気持ちの良い仲間をみつけて、自分の境遇を乗り越えられたらいいなあって思いました。2017/02/03
星落秋風五丈原
2
彼等は実際の場所に行っただけでなく、旅での経験を経て「変わった自分」-つまり自分自身を探しに行った。だから彼等4人は、旅から戻って以前より一層豊かになったそれぞれの主題を持ち帰り、短調のフレーズをノックアウトし、最終楽章になだれ込むことができたのです。そしてみんなで歌うは「フロイデ(友よ)」と 呼び掛ける第九。ああ、ぴったり!と1人で感動しておりました。 それぞれのエピソードやお茶会の所で一旦テンポをゆるめて、挟み込まれる現在、つまり競技大会のテンポはアレグロというイメージで読みました。2005/01/21
Bridge
0
ザ2014/09/20
MJ
0
「ノア、ナディア、イーサンは、自分以外の人のなかにやさしさをみつけて、自分のなかでどうそのやさしさをさがしたらいいのか、わかるようになっていきました。」 クイズと人生を絡めた作品ということで映画「スラムドッグ・ミリオネア」を思い出した。 それぞれの旅(経験)をして子どもは少しずつ大人になっていく。子どもだけでなくオリンスキー先生やナディアの父などの大人も日々戸惑いながら変化していく。沢山の旅を経験したジュリアンの父シンさんが子どもたちを静かに見守る姿勢には説得力がある。2023/10/31
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