出版社内容情報
エリコの丘で穴を掘ろうとしたとたん,ジーンマリーとマルコムは地中に吸い込まれた.そこに住む不思議な元女優と知り合った少年と少女は,透明人間として地上へもどされるが….〔解説・大平健〕
著者等紹介
カニグズバーグ,E.L.[カニグズバーグ,E.L.][Konigsburg,E.L.]
1930年、ニューヨーク生まれ。ピッツバーグの大学院で化学を専攻。1967年、はじめて出版した2作品『クローディアの秘密』『魔女ジェニファとわたし』がニューベリー賞を競う。以来、おもに思春期の子どもたちの現実を映し出した意欲作を発表しつづけ、現代のアメリカ児童文学を代表する作家として活躍する。1996年『ティーパーティーの謎』で2度目のニューベリー賞を受賞。現在、フロリダ在住
小島希里[コジマキリ]
1959年、東京生れ。翻訳家
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
星落秋風五丈原
1
今回は演劇や映画に引っ掛けたネタがたくさん出てきます。 原文で読むともっといろいろあるかもしれませんので、興味を持った方は トライしてみてもいいでしょう。 2人がタルーラの知り合いを探し、聞き込みを行っていく場面はクリスティの 生んだ名探偵ポアロみたいだと思いましたし、2人がとある場面で大人達の いんちきを暴いていくシーンは爆笑ものでした。 カニグズバーグは物語の中にーモアを組み込むのがとってもうまい。 だから時に深刻なテーマも、読み通すことができるのでしょう。2005/05/02
MJ
0
「内臓なんて、どっちみち傷つくものなのさ。傷つかなきゃだめなのさ。無傷の役者なんて、カロリーゼロの甘味料みたいなもんだよ。甘いだけで、ちっとも栄養がないんだから。」 思春期の入り口の子どもたちと経験豊かな大人の掛け合いという黄金パターン。才能の出し惜しみせずに勇気を出して挑戦する。失敗してもそれが栄養になってその人を形作っていくというメッセージ。インチキ神父、植物とおしゃべりする夫婦、ロシア出身の腹話術人形などなどクスッと笑える細部の作り込みがさすが、子どもが幅広い知識や興味を育てられるようになっている。2023/10/09
けむりの猿c((•ω•))ɔ
0
カニグズバーグの作品は、どれも大人が子供の目線に降りないのが良い。15年くらい前にこの作品集を知り、一気に好きになりました。近々再読して感想を書きます。
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