カニグズバーグ作品集 〈4〉 誇り高き王妃/ジョコンダ夫人の肖像 小島希里

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  • サイズ B6判/ページ数 391p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784001155945
  • NDC分類 K933
  • Cコード C8397

出版社内容情報

フランス王ルイ7世とイングランド王ヘンリー2世の妃となった女性エレアノールの奔放な生涯.天才レオナルド・ダ・ヴィンチの名画「モナリザ」のなぞ.才気あふれる歴史小説2作.『王妃』は初訳.〔解説・今江祥智〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

星落秋風五丈原

21
今だ謎を秘めている「モナリザ」にまつわる話。「誇り高き王妃」をポップコーンとすれば、こちらはティラミスかクレームブリュレ。本作の悪役担当、イザベッラ=デステ。本作での彼女はちょっと可哀想なくらい馬鹿っぽく権高でヤな女に描かれていますが、塩野七生氏著書「ルネサンスの女たち」によれば、あの彼女にも「目の上のたんこぶ」的存在の女性がいたらしい。弟嫁で絶世の美女、当時の法王の娘で権力者の妹、ルクレツィア=ボルジアです。彼女は彼女で、ライヴァルに心休まらなかったと知ると、少しは溜飲が下がるでしょうか?2005/01/02

ロピケ

11
『誇り高き王妃』=「女侯爵エレノアール」の話が読みたくて借りてきた。この時代、面白いのは、イングランド王といえども、フランス王の臣下の一人。フランス王といえども、自分より領地の大きな貴族が沢山いたり。『大聖堂』(ドラマを見ましたが、原作は誰だっけ?)の直後の時代で、プランタジネット朝(アンジュ―帝国)の内情が分かりやすく書かれていた。でも、前評判通り、作品として面白かったのは、断然『ジョコンダ夫人の肖像』の方。「ジョコンダ夫人」があの人だったとは。2011/12/14

シルク

9
工事中~2018/03/19

Mana

9
元フランス王ルイ7世妃、イギリス王ヘンリー2世妃のアキテーヌ女公アリエノールの「誇り高き王妃」とダ・ヴィンチ、弟子サライ、イル・モーロの公妃ベアトリーチェ・デステの三人の話の「ジョコンダ夫人」。誇り高き王妃もまあまあ面白かったけど、ジョコンダ夫人を読むとちょっと物足りない。ジョコンダ夫人はとても面白かった。これを読むとダ・ヴィンチがイザベラ・デステの肖像画を描いたとはとても思えなくなるので、この間発見された肖像画の真贋が気になる。2015/05/26

utataneneko

8
「ジョコンダ夫人の肖像」が読みたくて買った。でも「誇り高き王妃」も面白く読んだ。二人の王の王妃となったエレノアールについてはほとんど知らなかったけれど、とても生き生きと描かれていて、この時代についてももっと知りたいと思った。「ジョコンダ〜」の方は、レオナルド・ダ・ヴィンチの徒弟であったサライの視点から書かれた物語。タイトルから思い浮かべたのとは違って、実はあの有名な絵についてはあまり書かれていない。でも、イザベラ・デステの妹ベアトリチェが魅力的に描かれていて(それに比べてイザベラの言われよう…)楽しめた。2015/01/06

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