出版社内容情報
素朴でときには意地悪な人間そっくりの妖精と，人間たちとの知恵比べ．不思議な地形のいわれを語る数々の物語．イェイツ自身の詩1編と，アイルランド各地を旅し聞き集めた昔話19編を収める．
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
seacalf
36
落語本を読んだすぐ後に、別の国のフォークロアを読むのも乙なもの。アイルランドの話だが、日本やドイツにも類似した昔話があって楽しい。特に妖精に特出した物語を集めた本だが、アイルランド人の妖精達への感情は八百万の神々を信仰している日本人に似ていると思う。数年前にイニシュモア島に行った時のこと、マイクロバスに揺られながら島民の住まいを見ると庭に小さな家が建ててあり、それらは妖精の為の家だとガイドから聞いてびっくりした記憶がある。今なお妖精の存在を身近に感じる国なのだ。神秘性あるアイルランド、また行きたいものだ。2018/06/11
たまきら
25
様々なお話が入っていてとても面白かったです。妖精、不思議な存在たちが生き生きと動き回る昔話は、日本とはまた違っているのに、不思議なぐらい親近感がわくお話たちでした。ノックメニーの話を読んだばかりだったので、こちらのバージョンも面白かったです。2020/02/25
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
11
妖精と人間の知恵比べのアイルランドの昔話。賢いけれども意地悪だったりする妖精と、妖精には敵わなかったりやりこめたりする人間模様。 妖精にさらわれた男の子/司祭さまの夕食/ノックグラフトンのこぶとり妖精の伝説/ドニゴールの妖精/ジェイミー・フリールと若い娘/ノックメニーの巨人伝説/十二羽の雁/ものぐさな美しい娘とおばさんたち/高慢ちきなお姫さま/ドニゴールの赤い男/ドナルドと隣人たち/主人と家来/魔女の空中飛行 →2020/03/05
