著者等紹介
ロダーリ,ジャンニ[ロダーリ,ジャンニ] [Rodari,Gianni]
1920‐80。イタリアを代表する児童文学作家、詩人、教育者。子どもの発想力を大切にした独自の理念で生涯子どもとかかわり続け、教育界にも大きな影響をおよぼした。1970年、国際アンデルセン賞作家賞受賞
デル・ヴェント,エレナ[デルヴェント,エレナ] [Del Vento,Elena]
1980‐。イタリアのミラノ工科大学でインダストリアルデザインを学び、イラストレーター、グラフィックデザイナーとして活躍。『ゼロくんのかち』で絵本作家としてもデビュー
関口英子[セキグチエイコ]
1966‐。大阪外国語大学イタリア語学科卒業後、翻訳家として活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kimi
64
悲しい。こんなにも怒りに似た悲しみの絵本てあまりない。しかも、絵も話もすごく良い。「かち」考えれば考えるほど悲しい。2016/01/31
とよぽん
46
ゼロ、という数字・・・擬人化して数字の価値を比べる。ちっぽけなゼロくんが他の数字とくらべっこをしても負けてばかり。でも、見方を変えれば全然違う世界が! イラストはイタリアのグラフィックデザイナーで、本作が初めての絵本作品というエレナ・デル・ヴェント。文はジャンニ・ロダ-リ、とてもウィットに富んだお話だった。2022/09/25
ヒラP@ehon.gohon
31
勝ち負けの「勝ち」ではなくて、存在意義の「価値」のお話です。 「ゼロ」というと、何も無い状態なので、存在感ゼロですが、右につくと限りなく大きくなれる「数字」、左につくと限りなく小さくなってしまう「数字」なのでした。 おまけに区切りをつける立役者でもあります。 でも、子どもに読めるのは算数の時間かな。2022/10/15
る*る*る
29
2桁の計算が出てくる、2-1,2-2に読み聞かせ。なんで?と思わせる話は大好き♡仲間外れが数字世界にも…。ゼロくんといると、自分までも弱く見られると、誰も近寄らない★ところがある日(*˘︶˘*).。.:*♡皆んながゼロくんの良さに気がついてよかったね!深読みすると色々と思う言葉・文章多いけれど、子供たちはハッピーエンドでゼロの事が好きになる!それでいいんじゃないかな?再読した時に、また違った感じることのできる作品だと思う。2015/04/22
Cinejazz
22
〝ある処に、ちっぽけな<ゼロくん>がいました。アルファベットの “O” のようにまん丸で、気立てはとても優しいのですが…。数字のなかでひとりだけ、なんの役にも立たないゼロくん。比べっこしても、負けてばかり。誰もゼロくんとは遊びたがりませんでした…。ところがある日、落ち込んでる<イチくん>を誘って、ドライブにでかけたら、道端で<サンちゃん>や<ナナちゃん>たちが、お辞儀をして迎えてくれることに…⁈〟 ゼロくんが、みんなの人気者となったわけを、逆転の発想で伝える、イタリア児童文学作家の愉快な擬人化絵本。2025/05/18
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- 和書
- 俳句の余白