出版社内容情報
冬の終りに庭の小さな雪だるまを冷凍庫にかくしてしまったピーター.雪だるまが急に消えて不思議がるお兄ちゃんをよそに,〈夏に雪だるまを見る会〉を思いつきます.アメリカの名コンビによる,楽しいお話.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
chiaki
39
お月さまが雪だるまを溶かしてしまうんじゃないかと不安で夜も眠れない弟のヘンリーに、お兄ちゃんのピートは「ばかいうなよ。」とお決まりの一言。ヘンリーはいいことを思いつきます♡内緒にしといてくれるお母さんも優しいし、夏になっても雪だるまを忘れられないお兄ちゃんもまた可愛い。2人の心が大事なときに、そっとしておいてくれる両親にもまた愛情を感じます。なんて素敵な1冊。夏にもまた読みたいです。2020/12/11
Willie the Wildcat
30
夢や希望。子供と共に育む。アメリカで最も大きな祝日の1つの「Fourth of July」。単なる自慢や友達を驚かしたいのではなく、喜びを共有したかったのだと思う。自分が得た喜びを分かち合う。絵もそんな優しさ、笑顔が溢れる。雪だるまの笑顔は、まるで皆をいつも見守っている印象。幼稚園の頃、初めてのスキーの帰りに、”つらら”をビニール袋で持ち帰ったことを思い出す。無論溶けてて大鳴き・・・。ヘンリー程賢くなかった自分・・・。(笑)2013/03/09
ヒラP@ehon.gohon
28
夏に雪だるまなんてと、タイトルから不思議感覚いっぱいだったのですが、なるほどのおはなしです。 雪だるまを、溶かすのは月ではなくて太陽? 冷蔵庫でも溶けてしまうとは思うのですが、冷凍庫に移動してよかったです。 夏のわずかな時間でしたが、人々に喜びをくれました。2021/12/09
gtn
23
長い時間温めた趣向に周りが興味を示してくれるのも一瞬。こうして子供は独りよがりな世界から脱していく。2019/12/19
hasemi
21
夏に見つけた一冊。特別「うわ〜」ってことなわけじゃないけれど、小さな不安、小さな行動が夏に雪だるまが出現させた。子供のそんな行動を暖かく見守る周囲の人々。「な〜んだ、そんなことか」とかでは無く「すごい」と言われることで優しさがうまれるのではないかな。2013/10/12