出版社内容情報
クリスマスが近づいて,マリーちゃんと仲よしの羊のパタポンは,サンタクロースのおくりものを楽しみにしています.いよいよ今夜は,クリスマス・イブ.暖炉のそばに木靴をおいて,ねむります.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
273
フランソワーズの文と絵。著者の情報がないのだが、名前からすればフランス系。1953年ニューヨークでの出版となっていて、タイトルは"Noël for Jeanne-Marie"と英仏混淆。ともかく、年代からしても絵のスタイルからも古典的な絵本である。お話は、まりーちゃんとひつじのぱたぽんのダイアローグ形式で進む。サンタクロースを迎える楽しみを語るまりーちゃんに、「クリスマスのプレゼント、わたしには おいていかないわ」とひたすらに繰り返すぱたぽん。この繰り返しは幼児向けゆえか。絵は色の使い方も構図も古い。⇒2024/12/23
Kawai Hideki
66
女の子のマリーちゃんと、羊のパタポンがクリスマスについて語るお話。マリーちゃんが「クツを置いておくと、サンタクロースがプレゼントを入れてくれる」というお話を聞かせると、パタポンは「羊はクツが脱げないからプレゼント入れてもらえない」と不満。その後、マリーちゃんは、◯◯がもらえる、△△がもらえる、と、自分の欲しい物を指折り数えるのに対して、パタポンは一貫して「羊はクツが脱げんからプレゼントもらえんっちゅーねん」の繰り返し。話の噛みあわなさに不安を覚えるのだが・・・最後は一応伝わったようで良かった良かった。2016/11/26
♪みどりpiyopiyo♪
62
ふゆです。ゆきが ふりました。まりーちゃんは いいます。しろい ひつじの ぱたぽんに。「もうすぐ くりすますよ、わたし とっても うれしいわ、ぱたぽん。」■まりーちゃんと ぱたぽんの かわいい絵本を読みました。2人のお話は本当にほほえましくて大好きです。チグハグな会話も楽しくて。子供同士の会話ってこんなだよね。■レトロポップな絵も素敵。ぱたぽんがうれしくて飛び跳ねるときのすずの音が、幸せであたたかな子供時代を祝福するかの様です。ぱたぽん、よかったね (ღ′◡‵) (1953年)2018/12/22
momogaga
40
【大人こそ絵本を】まりーちゃんはポジティブで、ひつじのぱたんぽたんはネガディブの対比は、面白く感じた。木靴にクリスマスプレゼントや様々な場面はクラッシク観が満載です。2016/12/24
ゆうゆうpanda
39
「きいて、ぱたぽん」まりーちゃんはこひつじのぱたぽんにクリスマスがどんなに素敵で楽しみにしているか話します。だってサンタクロースが木の靴にプレゼントを入れてくれる日なんですもの。でもぱたぽんはがっかりです。ぱたぽんには4つの蹄があるけれど、この靴は脱げないのです。「ぱたぽん」「まりーちゃん」お互いの優しく呼び掛けるのに、本当に話を聞いているのか…噛み合わない会話。ゆるゆるずるずるしていて何とも可愛らしいです。まりーちゃんはぱたぽんの分の靴を用意してくれましたよ。ぱたぽんのバタバタのジャンプが嬉しそうです。2016/05/07