出版社内容情報
むかし,スペインの国に子どもの王さまがいました.はじめて歯のぬけた晩に,かしこいネズミのペレスがあらわれて,魔法で王さまを小さいネズミに変え,外へつれだします.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
anne@灯れ松明の火
27
絵の土方重巳さんの展覧会で原画を観て、気になったので、予約。6歳で王位に着いた「ぶびおうさま」は歯が生え変わる時期。ネズミの「ぺれす」に手紙を書き、抜けた歯を託すのが当時のお約束。次の子どものところへ行くぺれすに、おうさまは自分も連れて行ってほしいと頼む。そして、そのお蔭で、大切なことに気づく。おうさまも立派だが、そのおかあさまが素晴らしい。おうさまの気づきに応え、大事なことを教える。いいお話だった。訳は石井桃子さん。2019/05/04
ふじ
19
子どもや小動物を大事にする王さまが、なんでそんな人物に育ったかを振り返る物語。子ども時代に即位した王さまが、乳歯を集めるネズミとともにした冒険のお話が語られる。最終的にキリスト教の教えが色濃くなるが、何にせよ、高い地位にある子に、それに相応しい教えを施す親は偉いなぁ…と思わずにはいられない。家庭の教育って大事だよなぁ、ほんと。2021/12/27
ツキノ
16
子どもの頃に読んだような気がする。カタカナ表記はしないであくまでひらがな。しかも太字というのに感じるノスタルジーは読んだ証拠(たぶん)。王子がねずみに変わる瞬間、というのもうまいなぁ。王子の疑問に答え、自覚を促す女王も素晴らしい。石井桃子さんの翻訳によるもの。2016/01/22
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
14
実際にいたスペインの王さまのために書かれた本だそうです。「怖いと思うのは用心深い人、それを我慢するのが強い人」という言葉が印象的です。2019/01/05
おくらさん
13
なるほど。文はコロマ神父さんなのね。宗教色が強くもなく、 見えない世界には、こんな世界と繋がってほしいな。 図書館にて読了。2019/06/22
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- 和書
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