岩波少年文庫<br> ベルリン1919―赤い水兵〈下〉

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岩波少年文庫
ベルリン1919―赤い水兵〈下〉

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  • サイズ B6判/ページ数 398p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784001146226
  • NDC分類 K943
  • Cコード C8397

出版社内容情報

戦争が終わり、皇帝はいなくなった。新しい時代を夢見た人びとは、よりよい明日を求めて戦うが……。一九一八年から一九一九年にかけての冬、ベルリンの貧しい地区で育った少年ヘレは、失敗に終わった革命を目撃する。二十世紀前半のベルリンを舞台に、激動の時代の転換期を労働者一家の目線でとらえた傑作三部作、第一巻。

内容説明

戦争が終わり皇帝はいなくなった。だが急進的な革命を求めた水兵や労働者たちは弾圧の対象となり、ベルリンは市街戦へと突入する。ヘレが知り合ったハイナーやアルノも戦闘に巻き込まれ…。時代の転換期を描いた傑作3部作、第1部。中学以上。

著者等紹介

コルドン,クラウス[コルドン,クラウス] [Kordon,Klaus]
1943‐。ドイツの作家。ベルリン生まれ。東西ドイツの分裂後は、旧東ドイツの東ベルリンに育つ。さまざまな職業を経たのち、貿易商社につとめ、インド、インドネシア、北アフリカを訪れる。1972年、西側への逃亡に失敗し、1年間拘留される。西ドイツ政府によって73年に釈放されると、その後、西ベルリンに移住した。1977年にインドネシアを舞台とする『タダキ』でデビュー。以来、数多くの児童書やYA作品を発表する。評伝『ケストナー―ナチスに抵抗し続けた作家』でドイツ児童文学賞受賞。『ベルリン1933―壁を背にして』で、銀の石筆賞受賞

酒寄進一[サカヨリシンイチ]
1958年生まれ。翻訳家。和光大学教授。上智大学を卒業後、ケルン大学、ミュンスター大学に学ぶ。ドイツの児童文学やファンタジー、ミステリーなど幅広い作品の紹介を手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヘラジカ

45
この物語の少年少女は暗黒の時代によって否応なく苛烈な大人の世界へと引きずり込まれてしまう。子どもが子どものまま、子どもの世界を冒険するような児童小説とは一線を画する。少年文庫とは言っても、どの年齢の人間が読んでも痛みを感じる作品だろう。綺麗な結末のない物語は当然のように現実的で、続く2部・3部の年代を考えると益々辛い読書になりそうだとため息が出る。それでも一家の行く末、彼らがどのような視線で歴史を見つめるかが気になって読まずにはいられない。名作。第二部の主人公は成長したハンス坊やか…生き延びて良かった。2020/02/19

kawa

34
第一次大戦終了直後のベルリンにおける帝政崩壊後の社会革命運動の様子、社会民主党、独立社会民主党、共産党三つ巴の内紛を描く。この時の混乱が、後のナチの台頭、第2次世界大戦につながったと言われる。上巻の感想にも記したが、全体に児童書、記録文学に徹した故か平板な展開が続き読みに苦戦。内容は非常に興味深いゆえに、ちょっと残念。(中学生対象児童書)2022/03/11

しゃん

27
第一次世界大戦が終わり、どのようにしてワイマール共和国ができたのかについて全く知識がなかったので、これを読んで参考になった。上巻に増して、ゲープハルト家の貧困、病気、寒さが痛くて、読んでいてつらい。生存するだけで必死の状態(でも、そんな中にあってもクリスマスの一幕はほっとさせられる)。そのなかで、13歳のヘレは弾薬を運んだりと危険な仕事を行う。また、彼は知り合った人々の死に直面したりする。戦争が子供たちにいかに悲惨な状況に陥れるのか、それは今も変わらないと考えさせられた。2020/09/14

呼戯人

23
1918年11月から1919年1月にかけて、ドイツ革命の蜂起によって皇帝が追い出され、労働者や兵士たちの平和への夢が叶うかに見えた冬。ベルリンの貧困街で暮らす労働者の息子ヘレが社会民主党による反革命の暴力により、弾圧を受け資本と軍が復活する中で、友達や兵士や教師などの人間関係も入り乱れ、内乱へ陥ってゆくベルリンの暮らしに苦しむ。カール・リープクネヒトやローザ・ルクセンブルグが虐殺され、スパルタクス団は窮地に追い込まれる。淡い恋も成就せず、しかしそれでも力強く生き続けてゆく姿を描く。2020/04/12

特盛

21
評価3.7/5。名もなき一族を巡る長い物語が好きだ。人生が受け継がれ、受け継いだ方もまた次にバトンタッチをし、名もなく死んでいく。本作はドイツで最も貧乏な階級で、戦争と貧困にさいなまれ続ける一族を追う三部作の第一部だ。ドイツでWW1敗戦から11月革命(帝国解体)、その後の内戦について本作で触れての率直な印象は、「主人公たち、ハードモードすぎる。今の自分はなんというフリーライダーなのか」だった。ありがたくも、そして何か申し訳ない気持ちにもなる。まだ不幸は続く。次はナチ党が政権を握る過程が舞台の第二部だ。2024/03/18

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