岩波少年文庫
めざめれば魔女

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  • サイズ B6判/ページ数 384p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784001146097
  • NDC分類 K933
  • Cコード C8397

出版社内容情報

ローラは幼い弟が重態におちいったのは悪霊の呪いのしわざと直感し,年上の男子生徒ソリーに助けを求める.ソリーとその母,祖母は隠れ魔女だ.はたして弟を救う方法はあるのか? ローラの変身がはじまる.異性にひかれる14歳の少女の心のゆらぎと,非現実の出来事がみごとに織りなす物語.作者2度目のカーネギー賞受賞作.

内容説明

幼い弟が重態におちいったのは悪霊のしわざに違いない―そう直感したローラは、かくれ魔女のソリーに助けを求める。恐ろしい出来事のさなか、母親の新たな恋愛に反発しつつ自らも異性にひかれていく14歳の心のゆらぎを巧みに描く。中学以上。

著者等紹介

マーヒー,マーガレット[マーヒー,マーガレット] [Mahy,Margaret]
1936‐2012。ニュージーランドの作家。図書館司書として働きながら子どもの本を書きはじめ、1980年、44歳のとき、クライストチャーチの図書館を辞め、執筆活動に専念するようになる。作品は、絵本や小学生向けの読み物からヤングアダルト小説までと幅広い。『足音がやってくる』『めざめれば魔女』でイギリスのカーネギー賞を2度受賞。2006年には、国際アンデルセン賞作家賞が贈られた

清水真砂子[シミズマサコ]
1941年、朝鮮生まれ。児童文学者、翻訳家。青山学院女子短期大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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ほたて

26
不思議な力を感じることができるローラ、愛する小さな弟にかけられた邪悪な魔法を解くために、異世界への扉をあける。男の子の冒険の扉が外に向かって開くのと違って、ローラが開く扉は内に向かっている。自分自身の眠っている部分を目覚めさせる心の中の旅。終わらない悪い夢をさまようようなローラを導くソリーのアンバランスな魅力に、ぽわーんとなります。ツンデレってこういうこと?思春期の女の子の潔癖さ、母親との関係、恋の目覚め、ファンタジックなだけじゃなくて上質なヤングアダルト小説。2013/06/09

mntmt

19
脳を使う読書だった〜。想像力もたくさん必要だった。そういうことは、十代の少年少女の方が得意なんだろうな。主人公のローラは、14歳。人生の入り口。生きるとは、どんなことなのか、作者は、伝えたかったのかもしれない。2015/11/10

シルク

16
工事中~2018/03/25

絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく 

14
ごく普通の女の子ローラ。弟のジャッコが変なお店でスタンプを押され、それから具合が悪くなった。きっと魔法のかけられちゃったんだ!と思ったローラは、弟のために魔女になって、スタンプを押した魔法使いの力をなくそうとする…。2021/04/18

おゆ

13
<前ぶれ>の朝から何もかもが変わっていく。弟には謎の病、母には新しい恋、ローラ自身には魔女の世界。14歳の少女に訪れる心と体の変化を恋と魔法で味付けし、両親の離婚や思春期の性を描きながら、本筋はあくまでも幼い弟を瀕死に追いやる悪霊との呪術対決。弟に見せる母性とは裏腹に恋人候補のソリーにはドライなローラ、持ち前のさばけた性格で悩み多き状況にもウジウジせず、我が道を切り開く姿がかっこいい。<魔女の男の子>ソリーもキッツい生い立ちを持ちながら、物語の時点ですでに自前の解決策を持っている。見る所の多い傑作!2016/11/19

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