岩波少年文庫
フランバーズ屋敷の人びと〈1〉愛の旅だち

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  • サイズ B6判/ページ数 362p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784001145977
  • NDC分類 K933
  • Cコード C8397

内容説明

20世紀初頭のイギリス。12歳の孤児クリスチナはフランバーズ屋敷にひきとられてきた。相反する価値観を持つマークとウィルの兄弟、心やさしい馬丁のディック。彼らとの交流を通じて、クリスチナは自分の人生の在り方を選ぶ。中学以上。

著者等紹介

ペイトン,K.M.[ペイトン,K.M.][Peyton,K.M.]
1929‐。イギリスのバーミンガム生まれ。美術学校に学び、美術教師の資格を取得。夫と合作で子ども向けの小説を書いていたが、1962年刊『難破船上の戦い』がカーネギー賞の候補作となり、本格的な作家としてみとめられる。1969年に『フランバーズ屋敷の人びと2 雲のはて』でカーネギー賞を受賞、翌年、同シリーズでガーディアン賞を受賞。ヤングアダルト小説を多く手がける

掛川恭子[カケガワヤスコ]
1936年、東京生まれ。津田塾大学英文科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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たつや

50
全5巻の1巻目。去年までの自分なら、まず読まなかっただろうなと思える本も意識的に読むようにしている。で、本作は冒頭のキツネ狩りのシーンが上手い描写で映像が目に浮かび、引き込まれた。全部で3章に分けられ、1908年~1912年迄の6年間のフランバーズ屋敷を孤児クリスチナ目線で綴られる。題名通り、多くの人が絡んできて、橋田壽賀子のドラマのようだ。2巻以降もゆったり読んでみたい。2017/03/03

Die-Go

39
図書館本。孤児になったクリスチナはフランバーズ屋敷に住まう母の異父兄のラッセル叔父のところに引き取られた。クリスチナは21歳になれば莫大な遺産を引き継ぐことになっていたが、まだティーンエイジャーであり、自由にお金を使うことはできない。そして、フランバーズ屋敷で従兄弟や馬丁のディックと出会い、幼い恋心を燃やす。決断の時が来る。イギリスの片田舎ののどかで、因習にしばられた生活を送ることと、飛行機や自動車など、最先端の技術の中で革新的な生活に入って行くこと。それをクリスチナは選択していくこととなる。★★★★☆ 2022/08/27

LUNE MER

21
ハウス食品・世界名作劇場の世界!!…と思いきやパワハラ全開の独裁者のような家長と長男、使用人の尊厳などという概念もない旧時代のフランバーズ家。時代的には概ね「失われた時を求めて」と同じくらいなんだね。当然にヒロインは自分と結婚するものと思い込んでいる前時代の長男。黎明期にある航空機に情熱を傾ける次男。ヒロインと相思相愛でありながら身分のためにひたすら不遇な使用人。岩波少年文庫にラインナップされているものの、少し対象年齢高めかな?馬で追いかけてくる長男を振り切って次男とロイスで駆け落ちするところで次巻へ2021/09/11

ゆき

19
2月課題本。なんでろう。読みやすかったけど、感想が上手く出てこない。2021/02/02

混沌工房

17
『タイトルは知ってるけど読んだことなかった海外児童文学を読むキャンペーン』を勝手に開始、まずは図書館の児童文学の棚で目が合ったこの一冊。成人になれば財産を受け継ぐ予定の孤児クリスチナはフランバーズ屋敷に引き取られる。横暴なおじラッセル、真反対の性格を持つふたりのいとこマークとウィリアム。ヒロインの明るさで陰鬱な屋敷が変わる…てな展開にはならず。由緒あるお屋敷って読んでて憧れるものだが、この屋敷には住みたくない、女中頭メアリーの愚痴にも納得。屋敷を飛び出したクリスチナが今後どう動くか…戦争も始まるしなあ。2025/01/25

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