岩波少年文庫<br> ナイチンゲールが歌ってる

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岩波少年文庫
ナイチンゲールが歌ってる

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  • サイズ B40判/ページ数 394p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784001142600
  • NDC分類 K933
  • Cコード C8397

出版社内容情報

バレエに打ちこむロッティは、おばちゃんとふたり暮らし。才能を認められ、寄宿制の王立バレエ学校を受験します。ところが一匹の子犬と出会ったことから、心に大きな秘密をかかえることに……。さまざまな出来事をのりこえ、踊ること、生きることのよろこびに目ざめる少女の姿。『トウシューズ』として愛された物語の新訳。

内容説明

バレエに打ちこむロッティは、おばちゃんとふたり暮らし。才能を認められて、寄宿制の王立バレエ学校を受験します。ところが一匹の子犬と出会ったことから、心に秘密をかかえることに…。人生のよろこびを歌う、ゴッデンの名作。新訳。小学4・5年以上。

著者等紹介

脇明子[ワキアキコ]
香川県生まれ。児童文学者、翻訳家。東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。ノートルダム清心女子大学名誉教授

網中いづる[アミナカイズル]
宮城県生まれ。イラストレーター。1999年にペーター賞、2003年にTIS公募プロ部門大賞、07年に講談社出版文化賞さしえ賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

天の川

51
伯母と二人暮らしの貧しい少女ロッティ。王立バレエ学校入学直前にロッティが手に入れたキャバリアの子犬プリンス。決して褒められた入手方法ではなかったけれど、子犬は彼女に幸せと試練を連れてきた。才能にも財にも恵まれた子どもが通うバレエ学校で素直に精進するロッティへのいじめや親友だと思っていた少女による陰口。「ナイチンゲールの歌を聴く」…バレエが何より大切だけれど、世界には沢山の大切なものがある。子犬のプリンスは彼女の世界を広げるカギとなるのだ。少しの苦味を持つゴッデンの小説はとてもいい。2025/11/29

はる

47
貧しいながらもバレーの才能のある10歳の少女が、寄宿制のバレー学校に入学して成長していく物語。意地悪な天才バレー少年や、厳しいレッスン、同級生たちとの微妙な関係などが描かれる王道のストーリー。ですが、彼女がペットショップから盗まれた子犬を飼い始めたことから物語は思わぬ展開となります。1992年のゴッデン晩年の作品。古き良き時代の児童小説の雰囲気が嬉しい。ゴッデンの描く年頃の少女の物語には引き込まれてしまいます。2024/06/10

NAO

45
バレリーナを目指すロッティの成長物語。ロッティは、才能はあるけれどわがまま放題の男子サルヴァトーレにやたらとからまれ、恋心のような強い憧れを抱いていたアイリーンに振り回され、ときに自分らしさを無くしたりもする。それでも、やっぱり踊ることは好きでやめられない。「ナイチンゲールが歌ってる」という題はロッティが亡くなった指導者に言われた言葉に由来する。ナイチンゲールとはバレエの音楽を象徴しているようだ。 2025/07/10

ぶんこ

32
ロッティを産んで亡くなってしまったバレリーナの母。ロッティは伯母に引き取られてホルバイン劇場を遊び場として育つ。母譲りのバレエの才能に恵まれ、王立バレエ学校特待生となる。同じバレエ学校の寄宿生となったサルヴァトーレは、ロッティの秘密を知り、脅して支配下に置く。好きな子を虐めるというのが読んでいて辛かったです。ロッティのバレエ人生を破壊しかねないほどの虐め。そこまで考えられなかったのでしょうが。。。今モヤモヤするのは「ナイチンゲールきくのよ」の意味。題名にもなっていますが、はて?2024/06/29

長くつしたのピッピ

16
児童文学の良さが詰まっている。貧しいけれど才能のあるロツテイは、王立バレエ団に特待生で選ばれる。母を亡くし伯母に育てられた彼女は,辛抱する事高望みしない事を知っている。経済的に恵まれた子ども達の中で自分だけ違っている事を卑下せず,前を向いて懸命に努力する姿見は涙ぐましい。秘密を握られ脅され誰にも相談できずに言われるままに従っている様子は歯痒いけれども痛ましい。周りの大人達が、優しく支えているのも良い。この時代のイギリス児童文学は、素晴らしい。2025/11/03

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