出版社内容情報
セッパラ家は10人きょうだい。今年もクリスマスの準備を始めようというとき、船乗りの長男の船が港にもどってこないという知らせが……。10歳のエルッキの活躍をえがく、家族の愛の物語。
内容説明
エルッキは10人きょうだいのまんなか。クリスマスが近づいたある日、お兄ちゃんの乗っている船がゆくえ不明になったという知らせが…。無事を祈りながらクリスマスの準備をする家族のために、エルッキはあることを思いつきます。小学2・3年以上。
著者等紹介
キングマン,リー[キングマン,リー] [Kingman,Lee]
1919~。アメリカのマサチューセッツ州生まれ。スミス・カレッジを卒業後、ホートン・ミフリン社で児童書の編集者として働き、のちに子どもの本の書評誌『ホーンブック』の編集委員もつとめた。1940年代末からはバージニア・リー・バートンのデザイン教室から誕生したフォーリーコーブ・デザイナーズのメンバーとなり、ふたりの子どもを育てながら作品をつくった。解散後は、児童文学の執筆に専念
山内玲子[ヤマノウチレイコ]
翻訳家。津田塾大学を卒業後、アメリカに留学。イギリスのケンブリッジに9年間在住。20年にわたりイギリスの木口木版画を扱う「あ・り・す」を運営した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぶんこ
50
イヴの日に読めて幸せのお裾分けをいただきました。10人きょうだいの真ん中エルッキ10歳はクリスマスを楽しみにしていました。いつも長男が下の子たちにプレゼントを用意してくれるのですが、その長男の乗った船が行方不明に。楽しみだったクリスマスを前に心配はつきません。エルッキは兄の代わりに皆へのプレゼントを作り始めます。家族を思う心。クリスマスのプレゼントの意味を改めて教えてもらった気分です。クリスマス当日兄は無事に戻ることができました!2021/12/24
ユメ
35
セッパラ家は、両親と10人きょうだいの大家族。クリスマスを目前にして、長男のマッティが乗っている船が行方不明になり、一家は悲しみに包まれる。そこで立ち上がったのが10歳のエルッキだ。エルッキは、毎年マッティがみんなに贈っていたプレゼントを自分が代わりに用意しようと思い立つ。自分もプレゼントをもらえなくてつらいはずのエルッキが、家族でクリスマスを祝う時間のかけがえのなさをおぼろげに理解していて、それを精一杯守ろうとするのにじいんとした。家族で過ごす、昔ながらの素朴なクリスマスの暖かさを感じさせてくれる物語。2017/12/24
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
15
18日の5年生のブックトーク授業ように選本。『冬休みに読む長めの本』のリクエストがありました。今回は岩波少年文庫から多めに選本。時期的に良いかなと思いました。10人兄妹の真ん中エルッキは、すてきなクリスマスがくることを毎日願っていました。そこへ兄マッティの乗った船が行方不明という連絡がきて、クリスマスどころではなくなってしまいました。マッティが弟妹たちへのプレゼントを持ってくるはずでしたから、エルッキは代わりに手作りのプレゼントを考えます。もちろん両親にも…。2020/12/16
風香
14
10歳のエルッキは10人きょうだいの真ん中の男の子。 クリスマスが迫った頃、船乗りの長男との連絡が途絶えて、家族が不安に包まれるが、エルッキは兄の代わりに家族へのプレゼントを考える。みんなを元気づけたい、喜ばせたい、というエルッキの優しさに心温まる物語。子どもたちにとって、クリスマスは本当に特別で待ち遠しいイベントということがよく伝わってくる。冬に読むのにぴったりな本。2024/11/21
しまちゃん
14
クリスマスが待ち遠しくて仕方ない、ワクワクな可愛い気持ちに溢れた作品。家族をなんとか喜ばせようと子どもながらに必死に考え、手作りする主人公に胸を打たれます。子どもの頃のピュアな気持ちを思い出しました。今は猛暑の真夏ですが、クリスマスが楽しみになりました。2020/08/30
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