内容説明
かまどの上で7年間も寝てくらし、たいへんな怪力を身につけた、なまけもののワーニャ。人々を苦しめる怪物や魔女とたたかいながら、ワーニャは、白い山々のかなたの国にある皇帝の冠をめざして旅をします。痛快な冒険物語。小学3・4年以上。
著者等紹介
プロイスラー,オトフリート[プロイスラー,オトフリート]
1923‐2013。チェコスロバキア、リベレツ生まれ。第二次世界大戦に従軍し、捕虜となって5年間の収容所生活を送る。戦後、小学校の先生をつとめるかたわら創作をはじめ、1956年に『小さい水の精』でドイツ児童図書賞特別賞を受賞。1970年以降は作家活動に専念。20世紀ドイツを代表する児童文学作家
大塚勇三[オオツカユウゾウ]
1921年、中国東北部に生まれる。東京大学法学部卒業。出版社勤務ののち、ドイツ、北欧などの児童文学の翻訳に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
10
12月予定の4・6年生のブックトーク授業【テーマ 冬休みに読んでみよう】用に選書。 『司書と先生がつくる学校図書館』より4年生向け。2019/11/05
ひつまぶし
6
ワーニャは2人の兄から怠け者扱いを受け、目の敵にされている。ある日、森の中で出会った盲人の言葉に従って、そうする理由を話すことも禁じられたまま、兄たちや近隣の若者のさまざまな嫌がらせに遭いながら、7年をかまどの上で過ごす。それは冒険に必要な怪力を身につけるために求められる時間だった。母の形見の銀貨が分かれ道を選ばせ、人助けの見返りを得る際には忠告と誘惑が伴う。野心家ではないし、周囲から怠け者扱いされる彼が、見知らぬ人の呼びかけに応えて、力を身につけ、素直さで冒険を成功させるところに、この物語の魅力がある。2021/09/22
頼ちゃん
4
実際に読んだのは単行本で題名は「大力ワーニャの冒険」。でも表紙の絵は全く同じ堀内誠一さんです。 内容は昔話そのもので意外な展開はないけど、安心して読めるかな。2025/03/08
minaokukita
2
怠けもののワーニャはある日森の中で出会った謎の老人のお告げに従って、パン焼きかまどの上でひまわりの種だけを食べながら無言で7年を過ごした後、怪力を得て遙か遠くの国の皇帝となるべく冒険の旅に出る。無邪気で真直ぐなワーニャと、周りの優しい人たちとのやりとりに心が温まる。2023/01/09
mami
2
児童書だけど、大人にも読んで欲しいと思う本。なんか、泣けます。 2022/10/14
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