出版社内容情報
エーミルは,とってもいい子なのですが,あいかわらずいたずらばかり.お父さんの指をねずみとりではさんでしまうし,市長さんのパーティーに馬でのりこんで大さわぎをまきおこします.そんなエーミルが,かわいそうなお年寄りのために,クリスマスにくわだてたこととは…….「エーミル」シリーズ2作目.
内容説明
ネズミとりでお父さんの足の指をはさんだり、市長さんのパーティーに馬でのりこんだり、なにをやっても、いたずらばかりになってしまうエーミル。クリスマスに、かわいそうなお年寄りたちのため、あることをくわだてます。小学2・3年以上。
著者等紹介
リンドグレーン,アストリッド[リンドグレーン,アストリッド][Lindgren,Astrid]
1907‐2002。スウェーデンのスモーランド地方に生まれる。『長くつ下のピッピ』(1945年)で子どもたちの圧倒的な人気を得る。ほかにも、農村の子どもの生活をユーモラスに描いた「やかまし村」シリーズ、「名探偵カッレくん」シリーズ、空想ゆたかなファンタジーなど、世界中の子どもたちから愛される多くの作品がある。1958年に国際アンデルセン賞を受賞。作家活動をしながら、長らく児童書の編集者としても活躍した
石井登志子[イシイトシコ]
翻訳家。1944年生まれ。同志社大学卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たつや
37
エーミル初読みですが、リンドグレーンは数冊目明るく優しく、児童向けですのでよみやすい。オオカミの落とし穴とか好きです。お年寄り集めてひらくパーティー素敵。子供の頃に読みたかった。2017/03/22
長くつしたのピッピ
13
エーミルは誰かの喜ぶ顔が見たくて、あれこれ身の丈以上のことをして失敗しているだけなのに、大人たちは皆「いたずら」や「悪さ」と捕らえている。エーミルの優しさは、貧しいお年寄りたちを招いてのクリスマスパーティで益々発揮される。きっと、これがアメリカならば「思いやり深くすばらしい」と称えられたに違いない。スウェーデンは福祉が充実して自然豊かな国のイメージがあったが厳格な国なんだと思った。2020/04/15
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
10
シリーズ三部作② いたずらばかりのエーミルですが、きちんと理由があるんです。でもそこに気がついてあげないと、大人は振り回されてイライラしてしまいます。『 7月28日(土曜日)エーミルが、お父さんに豚の血入りパルトの生地をぶっかけて、百個目のおじさん人形をほった日 / 10月31日(水曜日)エーミルが馬を手に入れて、ペトレル夫人とヴィンメルビーじゅうをおどろかせた日 / 12月26日(水曜日)エーミルが、大たいらげパーティーを開いて、女親分をオオカミの落とし穴でつかまえた日 』2020/06/29
ruruti
6
■リンドグレーンの誕生お祝い読書会 11月14日■ で、エーミルの本2冊目です。子供の頃は、ただただ面白くて読んでいましたが、今回読んでみて、当時の社会情勢なども垣間見れたと思いました。実は、奥深い物語だったんだと感じました。 2013/11/14
32gon
2
おもしろかったー。エーミルはいっけんいたずらばっかりだけど、みんな理由がある。ねずみをとらえようとねずみとりを仕掛ければ、お父さんの指をはさんだり。。木工小屋からぬけだすところもサイコーでした。お母さんがいつもエーミルを信じてるのもいい。2020/04/26