内容説明
土曜日は、何かが起こる。4人きょうだいの結成したぼうけんクラブは、夢いっぱい、ゆかいな事件もいっぱい。おさげを切って大変身したり、サーカスへでかけて迷子になったり、子どもたちがニューヨークの街をかけまわります。小学4・5年から。
著者等紹介
エンライト,エリザベス[エンライト,エリザベス][Enright,Elizabeth]
1909‐68。アメリカのイリノイ州に生まれる。父親は政治漫画家、母親は雑誌のさし絵画家で、幼少より絵画に親しむ。ニューヨークとパリで美術を学び、雑誌や子どもの本のさし絵画家となる。結婚後、物語の創作も始め、1938年に出版された『指ぬきの夏』はニューベリー賞を受賞した。子どもの心や自然を印象的に描き出す、数々の作品を残している
谷口由美子[タニグチユミコ]
山梨県生まれ。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はる
68
メレンディ家の4人の子供たちは、土曜日に一人ずつ、みんなのお小遣いを集めてそれぞれが好きなことに使っていいことにします。でもそれが、思ってもいなかった素敵な出会いに繋がっていきます……。古き良きアメリカの世界。子供たちの言葉のやりとりが秀逸。長女は美容院で働く女性から波乱の人生を聞き、次女はお金持ちの婦人と親しくなり、長男は可愛い犬と出会う。そして末っ子は…。どれもわくわくする物語。子供たちの純粋さ、健やかさがいいなあ。2023/05/26
NAO
53
ニューヨークに住む4人の姉弟妹が、互いの小遣いを出し合って土曜日ごとに一人ずつ街中にでかけることになり、その冒険が描かれている。十分楽しめた者もいたし失敗だった者もいたが、末っ子オリバーの冒険は、他の誰よりもワクワク、ハラハラするものだった。子どものお話というと田舎が舞台の話が多いが、この話では、ニューヨークに住む子どもたちの日常が生き生きと描かれている。2025/02/27
minami
50
時は1941年、ニューヨークに住む長女の13歳モナ、長男の12歳ラッシュ、次女10歳ランディ、末っ子6歳オリバー。退屈すぎる土曜日を楽しむために彼らが結成したクラブ。このきょうだいのそれぞれの冒険にハラハラドキドキ。この年齢でニューヨークを闊歩する彼らに驚きと羨ましさ、そして一人の人として扱う大人たちの対応が素晴らしい。私が幼い頃に出会いたかった物語。冒険だけでなくかなり大きな事件も起こり、大人が読んでも十分面白い。同じ戦時中でも日本とは大きな違いも感じた。【祝・岩波少年文庫創刊70周年】【読み納めの会】2020/12/31
たつや
44
「とんでもない月曜日」とタイトルがかぶるので、シリーズだと思っていたら、全く違い、作者も別。でも、当たりを引いた気分で読めました。ニューヨークが舞台毎週末は雨だと文句たらたらで腐るところから物語が始まり、雨で外出できないので、アイディアを出し会う兄弟たちのお話が面白い。でも、暖炉がある生活憧れてしまう。冬なら、暖炉の前で1日、お茶飲みながら本読めたら、どんなに幸せだろう。と思う。あとサーカスとか当時の日常の雰囲気がすごく好きです。いい本でした。2017/01/14
ぶんこ
33
面白かったです。ニューヨークに住む4人兄弟姉妹の仲が良くて、4人のお小遣いを全部1人の子が使うという「ISAAC」というクラブを作り、それぞれが土曜日に自分が好きなことをと街中に繰り出します。美術館ではランディがオリファント夫人と出会い、夏休みに元灯台だった家に招待されるキッカケを。ラッシュはオペラを観た帰り道で迷い犬アイザックと出会い、モナは美容院で美容師の冒険を聴く。オリバーはサーカスの帰りに迷子となり馬にのった警官に助けられる。数々の出来事にワクワクドキドキ。特に灯台でのムーンルームの場面が好き。2023/06/30
-
- 和書
- 賞味期限 - 小説