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岩波少年文庫
ぼくと「ジョージ」 (新版)

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  • サイズ B6判/ページ数 231p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784001141498
  • NDC分類 K933
  • Cコード C8397

内容説明

頭がよく、ひかえめな少年ベンの体の中には、もうひとり別の少年が住んでいた。幼いときからうまくやってきたふたりは、ある事件をきっかけに決裂する…。思春期の少年の傷つきやすい心の内がわを照らしだした意欲作。小学5・6年以上。

著者等紹介

カニグズバーグ,E.L.[カニグズバーグ,E.L.][Konigsburg,E.L.]
1930~。アメリカの作家。ニューヨーク生まれ。ピッツバーグの大学院で化学を専攻した。1967年に初めて出版した2作品、『クローディアの秘密』と『魔女ジェニファとわたし』は、同じ作者の作品がニューベリー賞を争うという珍しいことになった。どこにでもいる少年少女を描いて、わくわくする物語にしあげる才能は見事というほかない。1996年出版の『ティーパーティーの謎』で、2度目のニューベリー賞を受賞

松永ふみ子[マツナガフミコ]
1924‐87。翻訳家。慶応大学図書館情報学科卒業。ローソン『うさぎが丘』のほか、カニグズバーグの翻訳を数多く手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

たつや

45
多重人格者の話だなと思いながら読了。でも、冷静に自問自答したり、ある意味、私のなかにもジョージがいるかも?と思うと、また再読したくなる本でした。2017/02/25

もちもちかめ

23
友情は理不尽。気にくわない理由が100もあり、好きになる理由は一つもないようなやつ。それでも好きになるやつ。友情を売り付けて自分の宣伝しなきゃいけないものじゃない。ごますりまでして友達になってもらうなんて、なにか間違ってるよ。本当に他人と違ってるのでなく、違ってると見せかけようとする人間を、ジョージは嫌っていた。本当に頭がいいのでなく、頭がいいように見せかけようとしてるやつのことを。ジョージは好奇心があり、物事の内面を見ることができる人間が好きだった。ウィリアムはそんな力は2017/08/09

くさてる

16
頭がよく控えめな少年ベンのなかにいる、もうひとりの人間「ジョージ」。たがいに得意なことを分担し合い、うまくやっていたふたり。けれど、ふたりのあいだにすこしずつ亀裂が生まれ、ジョージの存在を周りの大人に知られ……というお話。ファンタジーでも通俗的なサイコサスペンスでもない、複雑な家庭環境にある少年にとってのリアルな生き残り方法を児童書らしく、丁寧に描いていきます。こどもは無力だからこそ、自分なりのやり方で大人になっていくしかないのだ。読み応えある内容で一気に読みました。面白かった。2020/01/11

joyjoy

9
なぜ今まで読まなかったの?と自分を責めたくなるくらい楽しく読んだ。幸福をスイカに例えたりとか、オレンジは食べるものとか、結婚の誓いの言葉の一節があちらこちらで出てきたりとか、さりげないところでも、いいな、って思わせられる。ジョージのカー夫人評も好き。「彼女は言いわけせず、ありのままでいた。いい本を読み、よく笑い、ナイロンの靴下を置き忘れてベンにさがさせる。ねんがらねんじゅう」。最近、ゴミ出しを頼んでも渋る息子。彼も思春期にさしかかったか。いつか彼にも読んでほしいな。 2020/08/27

topo

8
自分の中にある二面性、多面性に悩んだ事がある人に読んでもらいたい。社会に馴染む用の自分。本来の自分。その解離に葛藤するからこそ精神的に成長できる。心の声に耳を傾け悩むことは間違いでは無かったと思えた。思春期を迎えた繊細な少年の悩みと葛藤の物語。2020/01/03

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