内容説明
名探偵を夢見るカッレくんは、ある日エイナルおじさんの怪しい行動に第六感を働かせ、捜査を始めます。宝石窃盗団に迫ったカッレくんは、仲良しのアンデス、エーヴァ・ロッタとともにお城の地下室に閉じこめられてしまいますが…。小学5・6年以上。
著者等紹介
リンドグレーン,アストリッド[リンドグレーン,アストリッド][Lindgren,Astrid]
1907‐2002。スウェーデン南西部のヴィンメルビューに生まれる。小学校の先生や事務員をしながら、執筆活動をはじめ、『長くつ下のピッピ』で子どもたちの圧倒的な人気を得た。ほかにも、農村の子どもの生活をユーモラスに描いた「やかまし村」シリーズ、「名探偵カッレくん」シリーズ、空想ゆたかなファンタジーなど、世界中の子どもたちから愛される多くの作品がある。1958年に国際アンデルセン賞を受賞
尾崎義[オザキヨシ]
1903‐69。著書に、『スウェーデン語辞典』(共著)、『フィンランド語四週間』など
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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藤月はな(灯れ松明の火)
65
ミレニアム・シリーズでも取り上げられていたリンドグレーンの代表作の一つ。初めてリンドグレーンを読みましたが、夢中になって一気読みするくらい、面白い!ピストルを突きつけられたカッレ君の言い訳が可笑しすぎて腹が捩れそうになりました。エイナルおじさんは変な人なのかなと思っていたけど・・・・、まあ、こういう悪い意味で子供じみた大人は最近、多いから仕方ないよね。その代わり、巡査さんが素敵。特に共感したのは甘いパン好きでお転婆だけど猫に優しいエヴァ・ロッダ。気絶した理由がぶっ飛んでいて逆に凄く、可愛らしいです^^2014/12/25
かしこ
59
昨年、なまいきチョルベンさんと水夫さんを映画館でみました。スウェーデンの子どもってかわいいなと思ったばかり。何より大人と子供の関係が素敵でした。この本は、紀伊国屋で探偵という文字に惹かれて購入した覚えが。なんで小学生の頃に読んでおかなかったのだろう。エーミールと探偵は読んでいたのに!とちょっと悔しく思う。主人公のカッレくんが空回る話かなと思ったけど、きちんと解決してすごいな。あと、探偵業をやりながらバラ戦争もしているなんて大変だったろうに…。そして、証拠はやっぱり大事だ!言い逃れできんだろうが!2015/01/07
康功
40
懐かしい再読。池上彰さんが、推薦図書と言うことで、君たちはどう生きるかと、名探偵カッレくんを取り上げていました。リンドグレーンは、長靴下のピッピが大好きでした。子供の頃に、楽しい児童文学に出会えていたことは、幸運ですね。2016/12/12
がいむ
39
なつかしいカッレくん。児童書だけど、なかなかの捜査で先が気になります。仲良しのアンデス、エーヴァ・ロッタとのチームワークや、のどかな町の風景描写にとても楽しくなります。『ミレニアム』を読んでからずっと読もうと思っていて、遅ればせながら納得。カッレ・ブルムクヴィストくんだったんだ^o^2017/02/11
たぬ
38
☆4 突然従姉妹の家に来て働くでもなくぶらぶら、猫のしっぽに缶を結び付けるわそこの娘(13)にやたらとボディタッチするわ…なんて胡散臭いおっさんなんだろう。カッレくんがコイツ怪しいと目をつけたのも必然よね。カッレくんが案外ビビりで若干の探偵「ごっこ」感があるのが年相応だなあとほほえましい。町の平和に貢献できて新聞にも載って忘れられない夏休みになったね。2022/05/08
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