出版社内容情報
献身的な愛をささげる美しい「人魚姫」,高慢でおしゃれな「パンをふんだ娘」,寒さにふるえる貧しい「マッチ売りの少女」など,人間への深い愛情にあふれたアンデルセンのお話12編.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
NAO
57
「ヒナギク」「ナイチンゲール」「人魚姫」「野の白鳥」といった、自己犠牲をテーマにした話が多い巻だった。また、「ヒナギク」「マッチ売りの少女」「人魚姫」のようにハッピーエンドにはならずに最後に主人公が死んでしまう話が多いのは、アンデルセンの本質が、明るい子どもたちを楽しませる童話を書く童話作家ではなく、繊細でロマンチストな詩人だったということを表しているのではないだろうか。2017/07/18
ケロリーヌ@ベルばら同盟
52
『人魚姫』『マッチ売りの少女』を含む12篇。物語が「めでたし、めでたし」で終わるものだけではないと知ったのは、何時だったろう。泡と消えた人魚姫、新年の朝冷たい骸となった少女の姿に、幼い心は押し潰されんばかりの悲しみに震えた。アンデルセンの自伝的要素と、深い諦念、キリスト教精神が色濃く反映されるこの作品群が、当時の家庭に於いてクリスマスの楽しみとして待たれたという事実。貧しく、生き難い世に、一瞬の輝き、比類なく美しい献身と愛の炎を燃やし尽くし、神の御許で永遠の魂の安らぎを得る。悲痛な程の願いと祈りを感じた。2020/02/27
たつや
49
「マッチ売りの少女」「人魚姫」以外は初読み。どれも素晴らしく、約半世紀生きて、子を持つ身分になると、身にに染みる物語多く、読んでよかったと、心から思う。2017/06/10
泉のエクセリオン
10
デンマークの童話作家アンデルセンの童話集その2。靴を汚すまいとしてパンの上にのった女の子が地獄に堕ちるが、少女と神を想うおばあさんのおかげで、小鳥として転生する『パンを踏んだ娘』や青銅のイノシシに跨り、イタリアの芸術に触れる貧しい少年の物語の『青銅のイノシシ』兄弟全員が魔女によって白鳥に姿を変えられるが、末の娘が試練を乗り越え、兄弟を救う『野の白鳥』そして世界童話史上の新紀元を示す不朽の名作『人魚姫』を収める。童話集の中では宗教色の強い作品が多く、不断の努力による魂の救済を描いているのだと思う。2026/02/13
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
10
アンデルセンのおはなし12編。『 コウノトリ / ブタ飼い王子 / パンをふんだ娘 / 青銅のイノシシ / 天使 / 人魚姫 / ヒナギク / ナイチンゲール / 野の白鳥 / マッチ売りの少女 / 銀貨 / ある母親の物語 』2020/10/05
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