出版社内容情報
優等生のハインツ,時代の流れに素直には従えないギュンター,そして〈ぼく〉.ヒトラー・ユーゲントに入団した3人の少年が経験したことは?『あのころはフリードリヒがいた』の続編.
内容説明
ハインツ、ギュンター、そして「ぼく」。ヒトラー・ユーゲントに入団した三人の少年が経験したことは…。『あのころはフリードリヒがいた』の続編。中学以上。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぱせり
7
少年たちの日々のちょっとした一コマがまぶしかった。あるいは冒険物語を読んでいるような弾むような喜びさえ感じた。でも、それは本当にわずかな時間にすぎず(そんな弾むような時間かあっただけに)彼らの立ち位置や見つめる方向を思い、いっそう重苦しい気持ちになった。彼らは素直に、弾むようにハーケンクロイツの下に馳せ参じた。2019/11/23
yamatoshiuruhashi
4
「あのころはフリードリヒがいた」と「若い兵士のとき」の間に入る三部作のうちの一冊。ヒトラーユーゲントに入団し軍隊へ志願するまでの期間が描かれている。いかにドイツ国民がヒトラー政府に染められていくかを少年の目を通して、彼自身の記録となっている。政府、政治が夢多いはずの少年の人生を変えていくことが胸を締め付ける。2013/02/19
ヒラP@ehon.gohon
2
『あのころはフリードリヒがいた』の続編です。 前作に書かれたフリードリヒに対する懺悔の気持ち、自分のしてきたことに対する苦しみから書かずにいられなかったのではないかと思います。 この作品はドイツ人側からみた作品。 前作ではフリードリヒに対する友情の気持ちを持ちながら、時代に飲み込まれていく様を感じましたが、あの戦争に関わって行く自分を書きつらねています。 ナチ政権という狂気の時代に振り回された若者たち。 とても痛烈な作品です。2010/07/20
-
- 和書
- 粗食派の饗宴 小学館文庫
-
- 和書
- 解説・食品リサイクル法