出版社内容情報
赤い石の魔力で部族の危機を救い，魔女となった少女マグラ．一瞬にしてマグラと入れかわり，思いがけない冒険にまきこまれる現代の少女セーラ．古代と現代を交錯させたファンタジー．
内容説明
赤い石の魔力でローマ軍を呼びよせて部族の危機を救い、魔女となった少女マグラ。一瞬にしてマグラと入れかわり、思いがけない冒険にまきこまれる現代の少女セーラ。―リアルな描写と緻密な構成で、古代と現代を巧みに交錯させたファンタジー。中学以上。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
122
子供用の小説にしては結構難しいのかもしれません。結構内容はファンタジーノベルのはしりのような感じです。過去の時代の人物と現在の人物が入れ替わったりして映画化しやすい感じはしました。さらっと読める感じがしました。もう少し今後の話を続けてもいいのではという気もします。2017/02/25
NAO
52
拾った魔法の赤い石で部族の危機を救ったのに、赤毛というだけで母親からも村人たちからも魔女とうとまれた少女が命を狙われたときにしたことが、現代の赤毛の少女を危機に陥れる。タイムトラベルものとしてはかなり異色な作品。赤毛というだけで差別される主人公の哀しみが計り知れない。2025/04/20
たつや
50
不気味な表紙に度肝を抜かれ、読み始めてすぐに、これはホラーか？と思う。正確にはSFホラーファンタジーとでも呼びたくなる内容でした。赤い石の魔力、魔女、呪い、マグラとセーラの入れ替わり、タイトルから受けたイメージとはちょっと違う内容でしたが、不思議なお話でした。セーラで終わらず、マグラで終わってほしかった。こういう、入れ替わりとか場面が変わるお話は村上春樹と比べると、村上春樹さんの凄さが際立つ。名作とは言えないけれど、不思議な話でした。2017/02/15
はる
15
図書館本。【勝手にせっせと岩波少年文庫を読む年】赤毛さんは癇癪持ちと相場が決まっているのだろうか。時を隔てて生きている赤毛の少女がふたり、山を越えるその間それぞれの旅を取り換える物語り。マグラとセーラ。家族に守られているセーラはそれだけで幸せそうに思える。抱きしめてはもらえるけれど、母親に疎まれるマグラは切ない。マグラの旅の続きを読んでみたい。2017/03/14
星落秋風五丈原
13
神宮輝夫訳。時間を変えることができる魔法の石を拾ったマグラという女の子が、追手をまくために山を越える間だけ未来と過去を入れ替えた。そのために5世紀前半にタイムスリップしてしまった三人姉弟の運命は？ 1989/05/11
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- 和書
- 経済がみえる元気がみえる
