出版社内容情報
あなたがもっているものはひとつじゃない。出会ったもの、感じたこと、全てがつながり合っている。さまざまな形や色をつないで豊かな世界をつくるパッチワークのように、悲しみも喜びも、成功も失敗もそのままにつなぐと、いびつでも、ちぐはぐでも美しいものになるはず――。子どもたちのもつ無限の可能性を描いた絵本。
内容説明
ニューベリー賞作家とNYタイムズ・ベストセラー絵本作家がおくる、すべての子どもたちへのあたたかなエール。
著者等紹介
デ・ラ・ペーニャ,マット[デラペーニャ,マット] [de la Pe〓a,Matt]
カリフォルニア州在住の作家。『おばあちゃんとバスにのって』(鈴木出版)でニューベリー賞を受賞。絵本のほか、YA作品も多数手がける
ルーケン,コリーナ[ルーケン,コリーナ] [Luyken,Corinna]
ワシントン州在住の画家。2017年から絵本作家として活動をはじめ、My Heartがニューヨークタイムズ・ベストセラーとなる
さくまゆみこ[サクマユミコ]
出版社勤務等を経て翻訳家になる。「アフリカ子どもの本プロジェクト」代表、JBBY前会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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chiaki
29
わが家のラテン系、常に感覚で生きてるちょっと異色な存在の次女と読みました。今すぐには芽を出さなくても、たくさんの可能性を秘めているし、どこで何がどう繋がるかなんて誰にも分からないし決められるものじゃない。だから、あなたはあなたのままで、今を大切に、興味の赴くまま進んで欲しい。そんな願いを込めて…。詩的な文章で次女には分かりづらいかなぁと思ったのですが、何かしら感じ取ってくれてたらいいなぁ。2023/12/11
ヒラP@ehon.gohon
28
人にはいろんな個性や夢があるのです。 それを色で表現している不思議な絵本です。 単色の世界が、いろいろな人との出会いがあって、心はパッチワークになっていくのだと、面白いまとめ方に感心してしまいました。 うちの子どもはこうして成長していくのですね。 絵に魅了されながら、そんなことを思い描きました。2024/02/05
わむう
19
生きている間に経験した様々なものが合わさって、パッチワークのように君という一人の人間ができあがる。2024/05/11
ひめぴょん
13
「きみは、いろんな音を出せる。きみは、シンフォニーなのだ」「そのパッチワークが、たとえ、ちぐはぐでも、いびつでも」「わたしたちは、みんな美しい」これを伝えるための本のように思いました。 小さな布片が一枚の大きな布を作るように、個性ある一人一人が世界を作る。その存在はたとえ小さくとも無い部分があると穴になる。大事なんだよ、すべてのみんなが。そう思っている気持ちを感じて欲しい。 2024/10/31
なま
11
★3.8 優しく色のイラストで、物語の内容が表見返しのパッチワーク?が裏見返しへと変化をする様子がリンクする。ただ、ブルーの色から涙へつながる部分が唐突で、涙を流す生物は人間だけではないのに「涙は人間だというしるし」という部分にも疑問。翻訳本だからだろうか?涙を色やダンス、リズム等と次々に登場する子どもとのつながりは多様性を表し、素晴らしい特性や才能をパッチワークだと比喩する結びは素敵。7分。2024/05/03