出版社内容情報
大好きなりんごの木を育てているトラタ。鳥を追いかけて、りんごが実り輝くふしぎな庭に迷いこみます。「わっ、すっぱい」かじったりんごは、今ではめずらしい古い種類と知ります。次の日トラタはまた庭へでかけますが……。おいしいってなんだろう。食べものの過去・今・未来をもっと知りたくなる、あざやかで美しい絵本。
内容説明
りんごは、どこからきたの?迷いこんだ庭には、見たことのないりんごがいっぱい。画家nakabanがあざやかに描く、食べ物の過去・今・未来をもっと知りたくなる絵本。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヒラP@ehon.gohon
24
思いのこもった作品だと思います。 日ごろ口にするりんごにもいろんな品種があるのですが、どれも人間が品種改良して、口に合うように作ってきたものだと知りました。 トラタが目にした幻のりんご園にあったのは、野生のりんごだったのでしょう。 人はいろんな可能性を持っていて、努力によって美味しいりんごのように姿を変えていくのだと、語りたいのでしょうか。 ちょっと読み取ることは難しいように思えるのですが。2024/03/15
anne@灯れ松明の火
24
新着棚で。りんごが大好きで、おじさんから贈られた苗を育てるトラタ。そこに現れた、赤い実をくわえた青い鳥に導かれ、着いたのは、りんごの木がいっぱいの庭! 改良型を重ねるりんご。普段食べている食べ物について。考えてみてほしいというメッセージが伝わる。nakabanさんのカラフルで、力強い絵に引き込まれる。2023/04/23
mntmt
10
まぶしい色彩。2023/05/23
にたいも
9
野獣派のような面を意識した独特の色遣いの絵を楽しむ。りんごをかじっちゃったので、楽園から追放される…とつい頭の中の常識が変換するのだけど、そういうわけじゃなかった…。まっくろなりんごはどんな味だったのだろう。テーマを直に受け取るというよりは、なんだか心にひっかかって、後々効いてくる、そんなお話なのかもしれない。 #NetGalleyJP2024/02/14
遠い日
7
いつもと少し違う印象のnakabanさんのイラスト。とっても美しい。鳥に導かれて行ったトラタが見たのは、不思議なりんご。りんごの原種、亜種のような珍しいりんごばかりの庭。りんごの木を育てているトラタに、ふと忍び込んだ不思議なりんごたちへの興味。どんな味がするのでしょうか。2023/08/21