出版社内容情報
イザベル・シムレールのスケッチ集。アリ、カマキリ、タコ、カバ、オカピ、ケツァール、バオバブ……心ひかれる昆虫や動物や植物を好奇心たっぷりに描きます。「観察と夢想のあいだをさまよいながら作る」という絵本創作の舞台裏へ誘ってくれる、楽しい一冊。自然からの崇高なおくりものを、作家と一緒に味わいましょう。
内容説明
イザベル・シムレールのスケッチ集。動物の尻尾や翼、昆虫の翅や触角、植物の葉や花びらなど…自然の神秘に注がれるまなざしや、夢中で描く息づかいが伝わってきます。緻密で夢想的な画風で知られる絵本作家が、制作の舞台裏、物語の生まれる瞬間を、そっと見せてくれる一冊。生きものたちの世界にひたりながら、自然からの崇高なおくりものを、イザベルと一緒に味わいましょう。
著者等紹介
シムレール,イザベル[シムレール,イザベル] [Simler,Isabelle]
フランス生まれ。ストラスブールの美術学校出身。絵本作家、イラストレーターとして活躍するかたわら、アニメーション作品も数多く手がける。美術館や博物館と共に、子どもたちのための教材をつくったり、ワークショップを行ったりしている
岩津ちひろ[イシズチヒロ]
絵本作家、詩人、翻訳家。愛媛県生まれ。早稲田大学文学部仏文科卒業。赤ちゃん絵本から詩集まで、温かな言葉でつづられる作品に定評かある。翻訳も多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鱒子
68
図書館本 フランス人のシムレールさんがフランス語で生き物を紹介する本(もちろん本書は日本語版)。アルファベット順にならんでいます。繊細な線で描かれる動物たちは、写実的なのに愛らしいです。2021/03/28
とよぽん
54
図書館の書架から惹き付けられて、手に取るとあのイザベル・シムレールさんの本! 横長の堅牢な造りである一方、表紙のタイトル文字『しぜんのおくりもの』がシムレールさんがデザインしたひらがなで、特別感が増す。どのページを見ても、色づかいがシムレールさんならではの鮮やかさで美しい。自然科学と芸術の融合を差し出されたような1冊だ。2021/06/06
よこたん
44
“知られているのは 40,000種 ヒトにとって きけんなのは 20種だけ 脚は8本 妖しい魅力を持つクモ類 目も だいたい8つ” クモの8つの目がこっちを見ているようで、ウッとなる。動植物、なかでも虫や鳥がぞわりとするくらい丁寧にスケッチされている。苦手な人には少し酷かもしれない。線と色の洪水のような絵本。自然が与え給うた、それぞれがまとう曲線が美しい。夢に出るなら、もう少しぼやけて出て欲しいと願いたい。シムレールの創作の元帳といった印象。ここからまた新しい物語が生まれるのだろうな。2022/01/29
たーちゃん
24
相変わらず美しい絵。世界には多くの生き物が居て、人間はその生き物達と共存していることを決して忘れてはいけないです。息子は好きな虫が出てきて喜んでいました。2022/03/11
みさどん
23
フランス語での並びで読めなかったものが多かった。生き物のセレクションは独特。絵はさすがに美しい。線がなんとも軽やかなのだ。眺めるだけでウットリ。2022/05/26