出版社内容情報
ヒマラヤのシェルパの人びとにとって、ヤクは大切な生きもの。シェルパの男の子、ポルパは赤ちゃんの頃から、白いヤクのプモリと一緒に育ちました。ある日、具合がわるくなったおばあちゃんのために、ポルパはプモリとふしぎな薬草を探す旅に出ます。それは「むしのような、くさのような、きのような」形をしていて……。
内容説明
「カランコロン!」シェルパの男の子ポルパは、白いヤクのプモリと、ふしぎな薬草をさがす旅へ…。雄大なヒマラヤの景色と、シェルパの文化を伝える写真家・石川直樹の冒険絵本、第2弾。
著者等紹介
石川直樹[イシカワナオキ]
写真家。絵本に『富士山にのぼる』(アリス館)、『アラスカで一番高い山』(福音館書店)など
梨木羊[ナシキヨウ]
イラストレーター。『シェルパのポルパ エベレストにのぼる』で初絵本作品(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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Aya Murakami
105
他館図書館本 主人公のおばあさんが病気になった!病院は遠い、薬になる冬虫夏草を取りに行く話。冬虫夏草って標高3000~4000メートルでとれるのですね。生きている虫に生えるカビやキノコって熱帯ジャングルなんかにもいるらしいのですがそれらも薬になるのか気になります。ちなみに大学の授業で冬虫夏草の断面画像見ましたが軽くキモかったです。 おおきなヤクはシシガミ様っぽいですね。2022/03/24
アキ
79
写真家で登山家の石川直樹らしいお話と、これが絵本デビューの梨木羊のほのぼのとした絵本。おばあちゃんのために、シェルパのポルパが、ヤクのプモリと共にヒマラヤの広い草原で冬虫夏草をみつける話。冬虫夏草は、3000~4000mの高山地帯に生息する、漢方の生薬にも使われる希少なキノコの一種。冬は虫で夏は草になると信じられていた。この地域の伝統的な治療法は、祈祷と煎じ薬。彼らの生きるための知恵でもあるのです。2021/02/09
booklight
31
おおきなヤクはかわいいし、ラマが砂で地図を描くところが、異郷の物語感があってよかった。ヒマラヤの冬虫夏草採りは、現地の人の仕事の一つで、中国に高く売れるそう。そう考えると、リアルと空想の世界の微妙な位置関係に複雑な気分になるが、やっぱりおおきなヤクがかわいい。2021/12/12
どあら
21
図書館で借りて読了。岡だと思ったらヤクでビックリ!Σ(゚Д゚)2022/04/02
みよちゃん
17
シェルパのポルパがおばあちゃんのために薬となる冬虫夏草を取りに行く。行き方をラマに道順を聞くことに。そしておおきなヤクが願いを叶えてくれる。絵が素敵でヒマラヤでの暮らしが雄大で暖かく描かれている。大自然の中に生きる山の神さまー大きなヤクとラマの描かれ方がとても素敵。上手く感想が書けないけど、好きな絵本。2020/12/14
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