出版社内容情報
シェルパの男の子、ポルパは、生まれたときからヒマラヤの山々をながめて育ってきた。毎日の荷物運びの仕事で体をきたえ、テンジンおじさんに認められたポルパは、念願のエベレスト初登頂をめざす。「ここよりたかいばしょは どこにもないぞ!」ヒマラヤ登山の縁の下の力持ち、シェルパの人びとに注目した新しい冒険絵本。
内容説明
いつかこのさきにいきたい、いきたい、いきたいなあ。写真家・石川直樹による新しい冒険絵本。
著者等紹介
石川直樹[イシカワナオキ]
写真家
梨木羊[ナシキヨウ]
イラストレーター。『シェルパのポルパ エベレストにのぼる』が初の絵本作品(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Aya Murakami
114
たしか朝日新聞に紹介された絵本で他館図書館本。 長い下積みを経てついにエベレストの晴れ舞台。ラストはうれし泣きの涙で締めくくり。 ヒマラヤを超えて飛んでいくかぜのとりの描写には鳥好きの私としては生命の神秘と逞しさを感じました。いや…ポルパさんも生きているのですが、野生生物の逞しさというやつかな?2022/03/17
NAO
66
読友さんのレビューに惹かれて。作者の石川直樹は山岳写真家で、ヒマラヤに通ううちにシェルパの友人が何人もでき、彼らの生活を広くみんなに知ってもらいたいと思ったという。シェルパ族の村の様子、山岳ガイドになるための訓練なども描かれているが、なんといってもエベレストのベースキャンプから山頂までの詳細な絵が素晴らしい。エベレスト登頂と名前が大々的に知られるのは他国の登山隊のメンバーだが、この絵本を見ていると、シェルパたちの下準備が登山隊にとってどれほど重要であるかがよくわかる。⇒2021/12/05
たまきら
37
娘さんが食いつきました。世界で一番高いところ…その場所への憧れがあるのですが、その場所がゴミだらけだということも知っている彼女。複雑な読後感だったかもしれません。2021/12/05
ヒラP@ehon.gohon
36
シェルパとして登山家をサポートしてきたポルパが、初めて自らもエベレストに登頂するお話です。 ポルパが知らなかった世界を、自分たちも初めて知る感覚で読みました。 写真家の石川直樹さんの文章なので、絵も実際の風景に裏づけされた風景なのでしょう。 登山家もシェルパも、目的達成のための努力が大変なことを実感できました。2021/12/02
どあら
34
図書館で借りて読了。読友さんオススメの絵本。シェルパの存在は知っていましたが、この絵本ではとても分かりやすく紹介されていて読みやすかったです(^^)2020/07/29