岩波少年文庫<br> 木いちごの島をとりかえせ

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岩波少年文庫
木いちごの島をとりかえせ

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  • サイズ 新書判/ページ数 234p/高さ 18X12cm
  • 商品コード 9784001121209
  • NDC分類 K933
  • Cコード C8397

出版社内容情報

ノーラの住む北アイルランドの海辺の村に,都市ベルファストから学生の一団がやってきた.複雑な社会情勢を反映してか,村の子たちと学生たちは激しく反目する.アイルランドの異色作.

内容説明

ノーラは北アイルランドの小さな海辺の村ヘッドランドに住んでいる。ある日、この村に都市ベルファストの学生たちが、野外学習のためにやってきた。第一日目から、村の子たちと学生たちは激しく反目しあう。ふたつのグループの対立は、やがて思わぬ悲劇をひきおこす。民族間、宗教間の抗争がつづく、不安定な社会で傷つけられる子どもたちの姿を描いた異色作。小学上級以上。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

たつや

44
歴史的背景を知るとこの作品の訴えてくるメッセージがよくわかる。朝鮮しかり、ドイツしかり、人間同士がいがみ合うと、面倒なことになるよというメッセージか?トランプさんにも読んで欲しい。大塚家具の経営者家族も読んでね。2017/02/02

Olga

1
舞台は北アイルランドの海辺の小さな村。村の子どもたちとベルファースとから来た子どもたちはなぜ反目しあうのか。主人公ノーラの父親が出かせぎに行き、17歳のブレンダンが就職できないのはなぜか。背景を理解するには説明が必要。品切れ・重版未定なのが惜しい作品。原書は1983年刊。カーネギー賞候補作。2013/09/24

KiKi

1
この物語、普遍性のあるテーマを扱っていると言えばそうかもしれないけれど、やっぱりアイルランドという国の成り立ちを知らないで読むと、ちょっと戸惑ってしまう作品かもしれません。  と言うのも、そもそも物語の舞台となるヘッドラインの子どもたちとそこを訪れた都市部ベルファストの学生たちがどうして反目しあうのか?がよくわからないから・・・・・・。  上記の扉に書かれた情報にある「民族間、宗教間の抗争がつづく、不安定な社会」に関する描写っていうのはあまりにもさりげなくて、特に子供の読者だと読み飛ばしてしまうような気が2010/11/11

りんごのき

0
北アイルランドの小さな島が舞台。社会的背景を知らないと、子ども同士の些細な対立がなぜこんなにも憎しみと暴力に満ちているのか理解出来ないし、そういう意味ではあまり若い読者向けではないかもしれない。主人公ノーラの真摯な強さがまっすぐに心に来る秀作。世界中で起きている対立構造を溶かす鍵は、彼女の最後の行動にあるのかもしれない。2014/12/12

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