出版社内容情報
弟の誕生,ひっこし,母の死,カーニバル――感受性が強く空想癖のある少年パウロが幼いときに出会った事件や日常を,簡潔にいきいきと描いた,ブラジルの作家の自伝的作品.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たつや
41
これは未読だな!と、図書館で見つけて手にした岩波少年文庫の一冊。ブラジルの少年のお話は作者の自伝だそうです。昔のブラジルの少年の生活ぶりや風習がよくわかる。奴隷系列?のお手伝いさんがいたり、聖教者のお父さんに字を習ったり、物凄く時代を感じるが、つくづく、日本に生まれてよかったと思える。後半のカーニバルは臨場感あるが、騒がしいラテンのノリは私の好みではない。2017/03/28
はる
10
図書館本。本棚からふと呼ばれて。岩波少年文庫の一冊だが、これはおとなのための物語かも知れない。騒々しくにぎやかで、兄弟喧嘩もすれば嘘もつく(信じてもらえれば際限なくつく)自慢もしたい、優位に立ちたい、汚い(といわれている)ことばも叫びたい、おっぱいも見てみたい!(年寄りでなく若いのがいい!)子どもの暮らし。そんな騒がしさの中にきらきらと、おとなの切なさやさしさ、ブラジルの自然、歌やおはなし、恋、別れ、希望が輝いていたりする。イノセンシアの語るおはなしを、わたしも聞いてみたい。2014/06/22
ねちゃぴん
1
こどもって、天使という面ばっかりじゃないんだよなー。それにしても、こんなちっちゃいうちからおっぱい見たいしさわりたいものなのか。ふーん。2012/05/05