出版社内容情報
砂漠を横切ってカイロへと進む隊商に,どこからともなくあらわれたひとりの男が加わります.旅のなぐさめにくり広げられる商人たちのふしぎな物語.意外な結末も楽しい.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
NAO
64
【旅週間】『デカメロン』『カンタベリー物語』のスタイルをとった童話。特に目新しさはないものの、魔法もの、ゴシックホラー風、取り違え話など、ジャンルの異なる話は 飽きを感じさせない。そして、全体を繋ぐ話も、異国情緒にあふれている。2018/03/28
たつや
49
砂漠を進む隊商の群れに一人の男が合流し、休憩時間に、歌や音楽に飽きたら、一人ずつ話すことを提案し、その通りに、話される6つの短編。「コウノトリになったカリフの話」が好みでした。2017/01/30
乙郎さん
11
19世紀に夭折したドイツ人作家の手による児童文学。アラビアンナイトの影響も感じた。粗筋は、キャラバンに向かう商人たちのもとへひとりの男が現れる。一緒に旅をする中で商人たちは退屈しのぎに話をし始めるが……という、物語の中の物語という構造。一つ一つの物語が面白いのは勿論だけど、その物語同士の結びつきが興味深い。2009/02/22
仮ッ子
7
ん?!ちょっと待て、また最初から読んでみよう。驚いた。自分の幸せを求めて、不道徳な行いをする彼らは人間としては正直なんだろう。本質を問う物語。その辺、児童書としてはどうなのかと思わなくもないが、楽しい読み物。わくわくした。2009/04/08
サラサラココ
6
子どもと読んだ。隊商で語られる、数奇な運命。6話。そしてラストにももう一話。「老僕」など、とっつきにくい言葉もあり。2022/10/13
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