内容説明
ふかくつもった雪。しずかな森で動物たちが、ながい夜が明けるのを待っています…。ゴールデンカイト賞受賞作。
著者等紹介
バウアー,マリオン・デーン[バウアー,マリオンデーン][Bauer,Marion Dane]
1938年、イリノイ州生まれ。児童文学作家。絵本から読み物まで幅広い作品を手がける。『トニーが消えた日』(佑学社)で、ニューベリー賞オナーブックに選出。『ながいながいよる』でゴールデン・カイト賞(絵本・文部門)を受賞した
ルウィン,テッド[ルウィン,テッド][Lewin,Ted]
1935年、ニューヨーク州バッファロー生まれ。絵本作家。『Peppe the Lamplighter』で、コールデコット賞オナーブックに選出
千葉茂樹[チバシゲキ]
1959年、北海道生まれ。国際基督教大学卒業後、児童書編集者を経て、翻訳家として活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Hideto-S@仮想書店 月舟書房
75
深く降り積もった雪が月の光を浴びて、森は青く染まっています。月も凍えるような静かな森。あまりに夜が長すぎて、森の動物たちは隠れている太陽を見つけ出そうとします。刺々しい心のままに、乱暴なやり方で。風はクマやカラスやヘラジカを制して、太陽を呼ぶ小鳥にその役目を託します。鋭いくちばしも、強い角も持っていない小鳥は、自分が一番得意なやり方を試みます。生き生きと描かれる動物たちへリアルで迫力に満ちています。白と青、そして木々の間からのぞく光が美しい本。ゴールデン・カイト賞受賞。2011年1月初版。2015/10/04
keroppi
47
図書館にて。青っぽい絵でながいながい夜が描かれる。太陽を呼ぶのは誰か?自然の美しさと力強さを感じる絵本。2018/08/12
mntmt
23
3色の絵の具で描いたという夜。小鳥と満月の場面が印象に残った。2016/02/08
Naomi
19
次回の「ゆるり絵本会」テーマ「青」の本を探していて、出合った1冊。冬の森で、太陽を待ちわびる動物たち。お日さまを取り戻すのは、小さな鳥。風がいう「あなたにしかできない」と。情景の描写が美しくて、言葉を丁寧に心に染み込ませたい絵本。「本書の夜の場面は、すべて3色の絵の具だけで描かれている。」春が近づいた寒い頃に読むのが良さそう。2016/06/17
sui
18
ながいながい夜。しずかなしずかな森の中。みんなを暖かく照らしてくれる太陽を連れて来られるのはだれ?ブルーと雪の白、木々や動物たちを描く黒のコントラストがとても美しい。ストーリーというより雰囲気を楽しむ本かな?2017/03/09