出版社内容情報
仕事熱心な帳簿係のレムラインさんが,ある日交通事故にあいました.その後遺症でしょうか,つぎの日からレムラインさんにふしぎな能力がそなわりました.「壁とおりぬけの術」です.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あーさん☆花火大会が迫っています!!
24
交通事故の後遺症。2018/01/25
ねなにょ
8
交通事故の後遺症で壁を通り抜けられるようになっちゃった、まじめで、善人をカタチにしたらこうなるという典型のようなレムラインさん。そんなレムラインさんが、この超能力をつかって、人助けの為に、銀行からお金を拝借することに…。奇想天外で自由な発想で子供心を鷲掴み…かな。子どもの頃に読んだ正しい翻訳本という感じで懐かしかった。2013/06/16
timeturner
4
再読。何度読んでも楽しい。とぼけたおじさんにしか見えないレムラインさんだけど、肝心のところでは子供たちを正しい方向に導くのがかっこいいんだよね。こういうヒーローもありだな。2021/09/24
のん@絵本童話専門
2
交通事故に遭ったあと、壁を通り抜けられるようになったレムラインさん。そのあとなぜか玄関前に赤ちゃんが捨てられていてお父さんになる。壁抜けの超能力で赤ちゃんの世話をし、また大きくなった我が子のの人間関係まで超能力が作用していく。息子友人達との信頼関係が微笑ましい。はちゃめちゃな設定のはずなのに、レムラインさんは根は真面目で人間味があり、地に足ついた素朴さがこのお話にはある。さくっと読みきれる気軽さがまた良し。中学年〜2025/01/31
なもないのばな
1
昔読んだ岩波少年文庫を巡る。壁を通り抜けることができたら!という子どもらしい願いをかなえたようなお話だがやっぱり元に戻るよね、というひと時の夢。善良なレムラインさんの人柄にたすけられて現実に帰ってくる。2022/10/16