岩波少年文庫<br> リビイが見た木の妖精

岩波少年文庫
リビイが見た木の妖精

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  • サイズ 新書判/ページ数 205p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784001110395
  • NDC分類 K933
  • Cコード C8397

出版社内容情報

大風で倒れた古い木に住んでいた妖精のために,新しい家をさがそうとする少女.偶然手に入れた化石をあたためて,ついには太古のヘビをよみがえらせる少年.子どものしなやかな心がとらえた生命の神秘を巧みに描く.

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

へくとぱすかる

22
表題作は、両親の仕事の都合で画家の家にあずけられた女の子が、自然の大きさ、荒々しさに魅せられる話。幻想をぬきにして、舞台を昼間にした「トムは真夜中の庭で」という感じ。「よみがえった化石ヘビ」は奇想天外な動物との出会いと別れを描く作品。60歳を過ぎてから作家になり、97歳まで生きたという作者には驚く。ヘビの話が83歳の作品だというから、その決して枯れない作風の元気さに、学びたいものだ。2014/12/07

ぱせり

5
再)物語の主役は、周りの環境(川、森、広大な庭)を含めて、邸そのもの。次々に姿を変えていく自然をあるがままに受け入れ、その一部でいることをそのまま喜ぶことが出来る人に、自然は、思い切り本来の姿を見せてくれるのだ、と思うと、リビイやジューリアが羨ましくなってしまう。2025/03/25

topo

5
休暇で訪れた家で木の妖精と出会った少女の物語。瑞々しい自然、英国の田舎家の情趣ある描写に魅せられる。派手な展開はないけど自然の持つ神秘的な雰囲気に包まれ妖精の存在を感じ、心が満たされ静かな幸せに浸れる素敵な作品。 併録は『よみがえった化石ヘビ』。 化石のヘビを慈しみ大切にした結果、甦ったヘビと少年の交流を描いた美しい物語。正直ヘビは苦手だけど、このお話はとても好き。互いにかけがえの無い存在になった少年とヘビ。心通わせる描写の神々しいまでの美しさにひれ伏したくなるほど。静かな余韻に浸れる良作。2021/03/31

ぱせり

3
(再読) レイチェル・カーソンの「センス・オブ・ワンダー」を思い出す。リビイが「みんな心のなかに、たいせつにしまっておくことにし」たことを分けてもらったような気持ちで、いっしょに何も言わず黙っていよう、と思う。2009/09/15

なもないのばな

2
ボストンさんのおはなしで、マナーハウスというものを知ったと思う。 豊かな自然に囲まれたそこで育まれている妖精たちとの関係。イギリスならでは、とおもう一方で、心をすませばすぐ隣にもいると感じる。 グリーン・ノウ物語も懐かしくなった。2022/10/15

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