出版社内容情報
床下にすんでいた小人の親子は,人間に見つけられて見知らぬ野原へ脱出.生れてはじめて野原にきた小人の少女アリエッティは,まぶしい日の光や,野イチゴつみや,野育ちの小人スピラーとの友情を楽しみます.だが,小人にとってはきびしい戸外生活が….
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちはや@灯れ松明の火
13
床下の住処を追われて野に逃げだしたアリエッティ一家。文字どおり着の身着のまま、手にした借りもの袋には僅かばかりの身の回り品。さて、これからどうする小人たち。落ちてた片方の編み上げ靴を移動式のテントにして、木の実を採ったり畑から麦の粒を頂戴したり、すごいぞ環境適応能力全開サバイバル生活。確かに、借り暮らし小人たちとの同居は子供が喜ぶ以外に人間側にメリットあるわけじゃないけど(むしろいい物を選んで『借りて』いく辺りやや迷惑)…ウチん家に来てもいいよ、アリエッティ。ただし借りる時は事前許可制ね。これ約束。2010/01/08
まみ
10
野に出た一家の日々は借り暮らしというよりは狩り暮らしという様相。古い編み上げ靴の中で風雨や外敵をしのぎ、野苺やハシバミの実や麦の落ち穂を拾ってきてはなんとか食いつなぐ毎日はまさにサバイバル。冬の到来を恐れ半ば絶望しながら過ごす両親のもと、外に出た自由を心から楽しむアリエッティの生き生きした様子が物語に明るさを与えている。想像力の助けになってくれる表紙の絵や見返しの地図を何度も見ながら読みました。2010/02/17
nyanco
9
外の暮らしに憧れていたアリエッティ。明るい日差しを浴び、そよ風に吹かれ、野イチゴを摘み、花弁を纏い妖精のような姿になったりと、外の暮らしを満喫しますが、虫が大嫌いな母・ホミリーは、火が使えずお湯も沸かせず、パンも焼けない暮らしにうんざり…。小人一家の野での暮らしが楽しい。短い夏と豊かな秋のひと時をアリエッティが楽しんで暮らす様が素敵。冬が到来し、野を離れ、一家が辿り着いた先には…。かつての一族との再会シーンも良かったが、なんといってもあの人との再会が何とも素敵なラストシーン。2010/01/15
刹那
5
アリエッティシリーズ2✯続きも読もう♡2018/11/13
ank
3
床下での借り暮らしと、外での借り暮らしどちらが幸せなのだろうかと考えながら読みました。 冬は越せないから論外ですが、アリエッティは留守を守るなんて退屈…世界は広いと知ってしまったのだから、これからトムとの関わりが楽しみです。 家族で酒飲んでのくだりは、声を立てて笑っちゃいました。2015/03/03
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