出版社内容情報
青銅器時代の少年が一人前の戦士となるには,きびしい試練に耐えなければならない.生まれつき片手の不自由なドレムは,愛犬ノドジロや親友の励ましにこたえ,その試練に耐えぬこうとする.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
星落秋風五丈原
32
ドレムは何度も悔しい思いをする。 しかし、他人の手を当てにするより、まず自分の手で勝ち取って初めて、 皆の称賛を得ることができる事を知っている ドレムはくじけない。たった15才の少年が、ここまで強いとは。 同年代の子供達ならずとも、その精神の強靱さには頭が下がる。 共に彼が、戦士の証である「緋の衣」を身につけられるよう、祈らずには いられない。 2002/08/14
ぬのさと@灯れ松明の火
4
青銅器時代、片手に傷碍を持った少年の成長物語。描写が生き生きとしています。2012/06/04
タペンス
1
人々の生活が細かく鮮やかに目に浮かぶように描かれている。でもストーリーはいまいち起伏がなく、だらだらと続いている感じがする。2019/10/01
メイロング
1
これは読む人を選ぶ。描写は濃くてぜいたくだが、はたして面白さにつながってくれるだろうか。大人でも難しいぞ。2009/09/05
じゃこ
0
少年から大人へと成長する少年の希望と挫折と忍耐と希望の物語。 子供の頃は難しそうで、読まず嫌いだったサトクリフ。今読んで良かったと思う。暗い気持ちを抱えて黙々と生きていても、ひねくれつつもくさらずに、その日その日をいきていけば、未来になにかあるんじゃないかなと思える人間賛歌。シリーズものなので次の本が楽しみです。大人こそ楽しめる本。 時代や国は違えども、人類のかかえる悩み?は変わらないし、がんばれ自分!2021/07/16