出版社内容情報
魔法使いのガンダルフとともに冒険の旅を果たしたホビット小人族のビルボも，中つ国を去る最後の旅立ちの時を迎えます．彼の脳裏をかすめる思い出の数々を美しい絵でたどる，作者生誕100年記念出版の絵本．
内容説明
魔法使いのガンダルフとともに冒険の旅を果たしたホビット小人族のビルボも中つ国を去る最後の旅立ちの時をむかえます。彼の脳裏をかすめる思い出の数々を美しい絵でたどる、作者生誕１００年記念出版。小学４・５年から大人まで。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
124
カラフルな絵で本当におとぎ話に向いている絵です。私は「ホビットの冒険」も「指輪物語」も原作、映画ともに鑑賞しているので、この絵は本当になつかしく感じました。文章一節ごとに絵が描かれていて最後にはこの「別れの歌」が出てきます。またそのあとに絵の解説が詳細に語られているのも忘れている方には参考になると思いました。2017/02/04
Die-Go
64
『ホビットの冒険』『指輪物語』に出てくる小さな人ホビットのビルボのこの世との別れの歌を絵本に。絵を『ナルニア国物語』シリーズの挿し絵を描いたポーリン･ベインズが描いているので、必見。絵を見ているだけで、物語が浮かんでくるのはさすが。★★★★★2017/01/27
mii22.
63
【娘の本棚】指輪物語の最後で西の国へ旅立つ冒険を終えた旅の仲間たちとビルボ。冒険好きなビルボの最後の旅「中つ国」との別れを歌った詩とこれまでの回想(ホビットの冒険)を絵本にしたもので、『ホビットの冒険』『指輪物語』を読み終えた読者をしみじみとまたセンチメンタルな気分にさせる絵本。また、愛すべき小さなホビットのサム、メリー、ピピンやフロド、美しいエルフの面々や愉快なドワーフに会いたくなる。2020/10/11
♪みどりpiyopiyo♪
45
日はもうかげり、目もおぼろになったけれど わたしはまた旅に出る 長い長い旅に… ■冒険の予感に心が打ち震える絵本を読みました。『ホビットの冒険』と『指輪物語』から、旅立ちの詩と、2つの旅路の情景を描きます。■先ずは詩だけを味わって、それから 詩と上段の絵を、そして、詩と下段の絵を、…と、3つの物語を楽しめます。■指輪物語、読んだこと無いんだ。シリーズ通して読みたい気持ちが更に大きく膨らみました (๑`･ᴗ･´๑) （詩：『王の帰還』1955年より。絵：1990年）（→続2019/08/30
mahiro
15
再読、本を開くと左頁にビルボ作の別れの詩、右頁にビルボが裂け谷から灰色港まで指輪所持者達と最後の旅に出かける様子、下段にはホビットの冒険のストーリーが描かれている。説明も会話文もないがファンなら説明は不要だろう、静かで素朴で落ち着いた色彩の中で彼らの旅路を見守る気持ちになる。映画の強いインパクトの後に読んだ時、再び原作の世界に引き戻される気がした。巻末に詳しい解説がある。ビルボが白髪交じりだがまだまだ元気そうに描かれているのがよかった。2017/03/14
