出版社内容情報
大雪がふりつもった日,ふもとの村にお使いに行ったフルリーナがなかなか帰ってきません.兄のウルスリは心配して,妹をさがしに出かけます.国際アンデルセン賞受賞のスイスの画家カリジェの美しい絵本.
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
魚京童!
17
どこの国だろうか。日本ではない。2019/01/14
いっちゃん
16
雪国のことはあまり想像がつかないけど、雪イコール生命の危機なんてことも、身近にあるのだろう。大自然の中に暮らす兄妹の、お話。絵が好きだった。2015/07/17
おはなし会 芽ぶっく
14
『ウルスリのすず』 https://bookmeter.com/books/403986 のシリーズ。雪の中でとんだり跳ねたり、大雪なのに(笑)遭難や雪崩が起こる怖さもあるが、春の予感を感じさせるラストです。『小学校での読み聞かせガイドブック プランニング遊』で、朝読書のプログラムが参考になったので、記録しておきます。4年生予備本 10~15分 2018/12/26
しぃ
12
雪国に住む楽しさと怖さ。風景は違えど雪は楽しいだけじゃないのは同じ。兄妹のやり取りも微笑ましいけど、一歩間違えば…なところが恐ろしい。2023/12/03
遠い日
12
読み始めてこれは『ウルスリのすず』のウルスリだと気づく。アルプスの村に降り続ける大雪は、ただごとではない様相を呈する。自然の厳しさが描かれ、けれども、そこで暮らすウルスリたちの生活が楽し気に描かれる。明日のソリ大会を楽しみに思う気持ちから、おつかいに行かせた妹への心配に変わるところがドラマチック。吹雪のシーンは、圧巻。ウルスリたちが木の命を引き受けて若木を植えるラストは、厳しい自然の中で、その恩恵をも受けていることを肌で感じている彼らの、土地に根ざした生き方が見えて好ましいと感じた。2014/03/24