出版社内容情報
教師をやめ創作に専念する漱石.大患を乗り越え,博士号も辞退する.明治四十年から大正元年まで.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
てれまこし
7
明治40~大正元年、『虞美人草』から『行人』を書きはじめる頃まで。『それから』に一つ思想的転換があると思ったが、書簡にはそれは見られない。この頃の漱石は朝日の社員となり作家としても地位を確立してる。彼を敬い慕う弟子たちにも囲まれてる。漱石の精神生活では小康期とも言える時期で、小説は第一に飯を食う手段、第二にその範囲内で純粋に芸術的なものを表現する手段。不倫の愛も、自分自身の体験というより、若い弟子たちの人生相談に恋愛問題が含まれて、それに刺激を受けた感じ。でも鏡子夫人や周囲の「俗物」との冷戦は続いてる。2025/03/15




